北海道内では、福祉施設での新型コロナウイルスのクラスターが相次いでいます。高齢者は感染すると重症化し、死亡する確率も高くなります。施設内での集団感染を防ぐにはどうしたらよいのか。
北海道南部の七飯町では、感染リスクを減らすための対策が始まっていました。
一旦、感染が広がると深刻な結果となる福祉施設での集団感染。感染拡大をどう防ぐのか?北海道内でも新たな取り組みが始まっています。
北海道南部の七飯町。この町の対策は、まずは施設にウイルスを入れないための対策です。高齢者施設などで新規入所者を対象に無料のPCR検査を始めました。
七飯町 民生部 杉原 太 部長:「施設に入所している方は24時間そこで暮らしているので、コロナウイルスが入り込んだ時にクラスターになる事例が出ているので、入所する・出入りする段階でクラスターを止めたいので始めた」
入所者と職員、合わせて92人が感染し、17人が死亡した札幌市北区の「茨戸アカシアハイツ」をはじめ、北海道内でも高齢者福祉施設での集団感染が相次ぎました。
七飯町が対策を始めたきっかけは、高齢者を介護する現場職員からの提案でした。
ケアサービスドウナン 中村 久子 社長:「2月1日に検査した方が一番新しい結果。(Q:検出限界以下とは?)陰性ということです」
七飯町で介護施設などを運営する中村久子さん。新規入所者のPCR検査は職員が検体採取を手伝うなど業務は増えましたが、心の負担は軽減されていると言います。
ケアサービスドウナン 中村 久子 社長:「利用者に出ていないから、私たちはもっと気を付ける意識になる」
コロナ禍で介護施設をどう運営するか。PCR検査は施設内に「安心」を生んでいます。
七飯町 民生部 杉原 太 部長:「施設で働いている職員にも月1回の無料PCR検査事業も進めたい。コロナ自体が終息しない限り継続していかないといけない」
新規入所者のPCR検査は函館市でも行われています。行政、そして事業者の危機感が感染拡大予防対策を後押ししています。
【北海道内 高齢者福祉施設のクラスター】
2020年2月に北海道内で初の感染確認以降、福祉施設でのクラスターは66施設で発生。これまでに入所者や職員など、あわせて1339人が感染しています。
そこで、北海道医療大学の塚本容子教授が重視する「高齢者施設での三大原則」があります。
【高齢者施設での三大原則】
1.初動 1人感染したら全員の可能性
2.職員の定期的なPCR検査
3.新規入所者のPCR検査
この原則について北海道医療大学の塚本容子教授は「施設にずっといる人はスタッフもわかっていて、何か症状出ても対応できる。ただ新規入所者の場合、発熱しても持病なのか新型コロナウイルスなのかわからないことが多い。まず入所の際にPCR検査するとスタッフも安心して臨める」と話しています。
「ウイルスを入れない」高齢者施設の"新規入所者"にPCR検査 安心生み出す取り組み (21/02/08 20:00)
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