新型コロナウイルスの感染拡大防止に注目されているワクチン。国は2月中旬から医療従事者への先行接種を始め、高齢者にも集団接種を通じて接種を進める方針です。
ワクチン接種をめぐり、いち早く動き始めた自治体が北海道内にあります。
斉藤 啓輔 余市町長:「うちの場合は13か所の医療機関に分散して接種する形にしようと思っています。いわば余市モデルですね」
マチのトップが力を込める「余市モデル」とはどんなものなのか?
計画では、新型コロナウイルスのワクチン接種に向け、北海道余市町を中心とした5つの自治体が連携。約2万7000人が対象となります。
最大の特徴は、大規模な会場を用意しないということ。
医療機関にワクチンを分配して、かかりつけ医での接種を目指す試みです。 背景には、地方ならではの理由がありました。
斉藤 啓輔 余市町長:「人口規模がそんなに大きくないので、他の自治体で考えているような一斉に大会場に集まる形式だと、医療スタッフの手配もできない。また地方特有の課題としては、交通機関の確保が挙げられる。この点を普段のかかりつけ医を中心に分散接種することで、同時に解決できる」
地元の医師会のトップも、地方では実情が違うため、柔軟な対応が必要だとしています。
余市町医師会 小嶋 研一 会長:「国は集団接種ありきですけど、ワクチン業務以外に毎日患者を診るので、(集団接種は)とてもじゃないけど無理だと思った」
通常の診察体制を維持しながら、いかに接種を進められるか。
さらに普段から患者の症状を知る「かかりつけ医」がワクチンを接種することで、問診時間も最小限にできるメリットもあると見込んでいます。
余市町医師会 小嶋 研一 会長:「余市の人口を考えればスピーディーにトラブルも最小限に抑え、(全病院合わせて)1日300人くらい打てるので、会場で毎日やっているのと同じくらいの処理能力がある」
診察体制の維持とワクチンの早期接種の両立を目指す「余市モデル」に住民たちは…。
町民(70代):「早ければ早い方がいい。打てる段取りができたら打とうと思う。かかりつけ医だから安心できる部分はあるかもしれない」
町民(60代):「年をとればみんな持病があるだろうから、全く知らない人に打たれるよりも、(分散接種が)一番安心なんじゃない」
【札幌市のワクチン接種スケジュール】
2月中旬~:医療従事者
3月下旬~:65歳以上の高齢者
4月以降 :一般市民(基礎疾患がある人優先)
札幌市 ワクチン接種担当部:「会場を借りるにも期間が見えづらく現在模索中」
大規模な会場を選定するのに悩ましい状態がある一方で、「余市モデル」とも言えるアイデアが出ています。
余市町内に大規模な会場を設置するのではなく、周辺の仁木町、古平町、積丹町、赤井川村(検討中)も含め13医療機関(1つは検討中)でかかりつけ医の協力を得て接種を進めようというものです。
【"余市モデル"接種見通し】
対象:約2万7000人(2回接種で約5万4000回)
1日 :300回
1週間:1500回(平日5日間)
1か月:6000回
→9か月で完了へ
診察維持×ワクチン早期接種=「余市モデル」 大規模会場を作らず“分散接種”目指す (21/02/05 20:20)
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