質問をすると、まるで会話しているように答えてくれる「チャットGPT」。便利な反面、子どもが使うことに懸念の声もあります。夏休みの宿題など、どのように向き合えばいいのでしょうか?
アメリカの企業が開発した「チャットGPT」。質問を入力すると人工知能が自然な文章で瞬時に回答してくれます。
2022年11月に公開され、世界の利用者数は1億人を突破。教育の場でも急速に広まっています。
大学生:「大学の課題などで活用している。自分で調べなくても勝手に情報を出してくれるのが楽」
大学生:「気になったことを調べてみようと、使ったことはある。話し相手のようになるので、おもしろい」
子どもが「チャットGPT」を使うことに、保護者からは慎重な声も。
保護者:「そればかりに頼ってしまうと考える力がなくなってしまうので、そういう場合は使わない」
保護者:「ルールがしっかりとして、それをわかった上で使ってほしい」
夏休みに入り、宿題やレポートの作成などで「チャットGPT」を使うケースも出てくるかもしれません。どのように向き合っていけばいいのでしょうか。
7月17日、北海道帯広市のプログラミング教室で開かれた「チャットGPT」講座。中学生と、その保護者が参加しました。
講座に参加した 村田 慎治さん(中2):「自分が一歩先に進むための材料として使いたい」
プログラミング教室ロジラボ 山本 彰さん:「存在しない架空の物語がすぐできるので、実際にやってみましょう」
「チャットGPT」に指示したのは、「ウサギとカメの物語」ならぬ「ウサギと“カモ”の物語」を作りなさいというもの。あっという間に、ウサギとカモが同時にゴールし、友情を深めるという物語ができ上がりました。
プログラミング教室ロジラボ 山本 彰さん:「人間に『作って』と言ったら難しいと思います。すごいですよね」
「チャットGPT」はインターネット上の記事や辞書、小説などの膨大な量の文章を取り込んでいます。質問や指示を受けると関連する単語を選び、自然な文章が作れるよう学習しているのです。
講師のひとり、山本愛優美さんは大学院生。プレゼン資料を作るときなどに活用していて、子どもたちにも人工知能の可能性を知ってほしいと考えています。
プログラミング教室ロジラボ 山本 愛優美さん:「何かを生み出すことの、心理的なハードルがすごく下がると感じる。いろいろな人たちがクリエーターになれる。そのような未来に近づくのではないかと思う」
「チャットGPT」を使ってプログラミングを行い、パズルゲームを作った子もいます。
講座に参加した 関井 一仁さん(中2):「落ちてくるブロックが回転する部分に『チャットGPT』を使いました。何かを作るときに、手助けしてもらうものとして使っていきたい」
このように非常に便利な反面、「チャットGPT」が苦手なこともわかってきました。
「北海道の音更町の歴史を説明して」と指示をしたところ…。
講座に参加した 古川 晴貴さん(中1):「『音更町には山や川、湖がある』と回答が返ってきたが、湖があるのか調べてみたらなかった」
間違った情報が、あたかも正しい情報であるかのように回答されました。
「チャットGPT」は事実かどうかよりも、単語のインターネット上の出現頻度や相互関係を考慮して文章を作成することなどから、正確ではない回答をする可能性があるのです。
プログラミング教室ロジラボ 山本 彰さん:「ある程度の長い文章だと間違いはあり得るということ。それをわかった上で、作成するときは調べ直さないといけない」
「チャットGPT」ができることと、できないこと。その特性を理解しながら使うことが重要です。
プログラミング教室ロジラボ 山本 彰さん:「情報が正しいかどうかわからないので、それを見極められて自分で検索して調べられる力があれば使ってもいいのではないか」
また、批判的思考や創造性を損なう危険性も指摘されています。
文部科学省は7月4日、小中高校向けに指針をまとめました。夏休みの日記やコンクール応募作品に、自分が作成したかのように使うのは不正行為だとしています。
プログラミング教室ロジラボ 山本 彰さん:「今の子どもが5~10年後に大人になったときには使えるのが当たり前になっていると思うので、情報モラルや使い方を学んでほしいと思う」
まだ過渡期にある「チャットGPT」など、人工知能の教育現場での活用。解決しなければならない課題は少なくありません。
便利だけれど“問題点”も 質問に答えてくれる人工知能「チャットGPT」…教育現場での利用も 夏休みの宿題での使い方は (23/08/05 20:00)
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