北海道内では2月2日も札幌のサービス付き高齢者向け住宅でクラスターが確認されるなど、高齢者施設での感染が連日確認されています。
今後このような高齢者施設での感染拡大防止の重要性が増してきます。
北海道医療大学の塚本容子教授は、先日入所者が感染した札幌近郊の高齢者施設に支援に入りました。そこで見えたことは。
その高齢者施設では、感染発覚後すぐに施設内をビニールシートで仕切るなどの対策を行いました。
感染したのは1月下旬に入所した男性です。
スタッフ:「お父さん、今ね入院中なの。熱が39度もあって、これから薬を飲まなきゃだめであそこで入院するの」
男性:「わかってるよ。わかっていて出ている」
男性は90代で認知症を患っています。病状を理解しやすいよう説明し、自分の部屋に留まるよう誘導しました。他の入所者も体調に異常がないかチェックし、それぞれの部屋に誘導しますがどうしても出歩いてしまいます。
塚本教授:「おっかない、部屋に戻っていて。流行病だからすぐなくなると思うけど、ちょっとの間ね」
スタッフ:「横になっててしか言えない。ごめんね」
その後感染した男性は入院しました。感染拡大を防ぐことと介護の両立は大きな課題です。
今回、塚本教授が支援に入ったのは「グループホーム」です。
【グループホームとは】
・認知症の高齢者が共同生活をする
・定員9人(最大18人)
・入居者同士の接触が多い(食事・レクリエーションなどを共同で行う)
入所者の能力に応じて役割を分担しながら共同生活を行うのがほかの介護施設と大きく異なる点ですが、その分感染リスクも高まります。
高齢者施設で感染が判明した場合、感染拡大を防ぐためにどうしたらいいのか。
塚本教授は以下の3つをあげます。
・迅速な初動:1人感染したら「全員感染」の可能性を考え対策を
→十分な対策ができない施設が多いため、保健所が適切な指導をすることが重要
・職員の定期的なPCR検査
→札幌市は月1回実施へ動いているが、他の自治体も実施検討を
・新規入所者には必ずPCR検査
→全員が安心して生活するための検査実施を
【北海道内の高齢者福祉施設のクラスター】(2月1日現在)
12月 1月
北海道 17件(432人) 17件(342人)
うち札幌 10件(211人) 4件(84人)
高齢者施設でのクラスターを防ぐため、施設への自治体の支援体制の充実もカギを握っていると言えそうです。
相次ぐ"高齢者施設"でのクラスターを防ぐために…「初動&PCR検査」の重要性 (21/02/02 19:45)
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