全国に先駆けて感染防止対策を行ってきた北海道内。鈴木知事と札幌の秋元市長は1月27日、国などに緊急事態宣言が出された地域と比べて「格差のない支援」を行うよう要望しました。
鈴木 直道 北海道知事:「格差があってはならない。(北海道内は)なんとか緊急事態宣言や爆発的な感染を回避している」
鈴木知事と札幌市の秋元市長は、国の担当者や北海道選出の自民党の国会議員と意見交換を行いました。
北海道内は全国に先駆けて長期間、新型コロナウイルス対策を行ってきましたが、緊急事態宣言が出された地域と比べて格差がないよう中小企業への支援や国の交付金の重点的な配分などを要望しました。
介護職員(20代):「同じ介護職員として少しでも(他の施設の)助けになれば」
一方、札幌市は高齢者施設でのクラスター対策の要となる「介護職員応援派遣制度」を新たにスタートさせました。
27日は介護士など20人に研修会を開催。今後は登録した介護士などを、クラスターの発生で職員が感染するなど人手不足となった施設に介護士などを派遣し、感染拡大防止と利用者のケアを充実させます。
介護老人福祉施設 たんぽぽの丘 渡邊 一史 施設長:「一部の施設だけが苦しむのではなく、同じ高齢者福祉施設が手を取り合って助け合う体制ができればいい」
北海道内では27日、札幌市や函館市などで新型コロナウイルスの患者6人の死亡が確認されました。
新たな感染は札幌市で50人、函館市で14人、小樽市で過去最多となる35人などあわせて147人となりました。
札幌市では高齢者施設で大規模なクラスターを経験しました。
【札幌の高齢者介護施設のクラスター 34か所685人感染】
・茨戸アカシアハイツ:92人感染 17人死亡
・特別養護老人ホーム ドリームハウス:114人感染 6人死亡
当時クラスターを経験した施設からは、当時の厳しい状況と、乗り越えられた理由として、外部からの支援を上げる声が聞かれました。
【クラスターの教訓】
特別養護老人ホーム 相談課長 戸澤 一平さん
・職員感染で人手不足になった
・外部の介護士の支援があり、利用者の日常ケアの力になってくれた
・施設の横のつながりが重要と認識
→今後は他の施設を支援したい
そこで札幌市が新しく作ったのが「介護職員応援派遣制度」です。
登録した介護士を、クラスターが発生した時に派遣する仕組みで、当時茨戸アカシアハイツの支援にも入った北海道医療大学の石角鈴華講師は、「ようやく札幌市がここまでこれた。アカシアハイツの時は職員の大変さを目の当たりにしたが、その後のドリームハウスの時には市内各所からクラスターを経験した人が支援に入ってくれた。それが力になり、クラスター対応への元気になっていたので、とても大切なこと」と評価しています。
コロナ対策知事「格差のない支援」要請…札幌市"クラスター教訓" 介護士派遣制度スタート (21/01/27 19:30)
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