さまざまな角度から子育ての問題を考えるみんテレ子育てウイーク「すくすく」。
4回目のテーマは「名もなき家事」です。
脱ぎ散らかした服の片付けやシャンプーの詰め替えなど、はっきりと名前のついていない家事。
これを子どもと一緒に楽しく解消する方法とは。
夫婦の間の家事の分担。
それぞれ、自分がどれだけの割合を担っていると考えているのか聞きました。
夫は[夫20%:妻80%]、妻は[夫30%:妻70%]と答えた夫婦の場合は。
夫:「子どもと妻を休みの日にどこかに連れて行ったり、なるべく子どもの世話をしようかなと」
妻:「進んで食器を洗ってくれたり、私も世話になっている」
夫:「妻は気をつかっています。現実はこれ以下です」
夫婦ともに[夫30%:妻70%]と回答した夫婦は。
夫:「たまに食器を洗ったり、掃除機をかけたりしている」
妻:「お願いしたらやってくれるし、自分から率先してやってくれることもある。これくらいでも構わないかな」
夫は[夫18%:妻82%]、妻は[夫5%:妻95%]と答えた夫婦は。
夫「風呂の掃除や朝食を作ったりする。遠慮して書いたが、まさかこんな数字だとは思わなかった。妻が思っているより、家事をやっていないのかもしれない」
2022年に行われた夫婦の家事分担に関する意識調査では、妻が9割家事を負担しているというのが最も多い回答でした。
妻が10割負担していると回答した人を見てみると、妻の側がそう感じている人が多い反面、夫はその自覚があまりないことがわかります。
家事分担の認識が夫婦で異なっているのです。
家族社会学が専門の立命館大学の筒井淳也教授によると。
立命館大学 筒井 淳也 教授:「ここ10年で男性の家事時間は1日につき数分間増えたというレベルなので、これが均等になるには100年くらいかかるかもしれない。『名もなき家事』というものに焦点が当たり始めた。名前がついていない家事の、積み重ねの負担が重いのではないか」
「名もなき家事」とは食事の献立を考えたり、脱ぎっぱなしの子どもの服を片付けたり、掃除や洗濯のようにはっきりとした名前がついていない家事のことです。
ひとつひとつは小さなことでも、これの積み重ねが大きな負担になっているといわれます。
妻:「朝起きたときソファーにリモコンが転がっているので、それをテーブルに置いてほしい。朝に探してしまう」
夫「思い当たる節はあります。寝るときテレビを消して、ソファーにリモコンを置いて寝室に上がっている。それが癖になっていた」
妻:「洗剤の補充など、全部私がやらないといけない。食器用の洗剤は夫がよくやってくれるが、洗濯など自分が関わらないことには本当に関わらない。『これ、私がやったんだけど』ということがよくある」
妻:「シャンプーの詰め替えなど、なくなってもそのまま」
夫:「まあ、そうかな。言われてやるかどうかはわからない。子どもの世話は手伝いたいと思うけど、そういうところはあまり気が付かなかった」
普段、意識していないような「名もなき家事」。
こうした家事の負担を減らそうという取り組みも始まっています。
立命館大学 筒井 淳也 教授:「『ゆとりうむプロジェクト』という、家事をもう少し楽にして時間を生み出そうというプロジェクト」
このプロジェクトでは、忙しい毎日の家事を楽しくできる方法を募集した「家事ハック大賞」を開催。
子どもたちが自発的に「名もなき家事」をしくれるアイデアも登場しました。
時短ではなく、家族と豊かな時間を生みだす「時産」という発想で、忙しい毎日の家事をもっと楽しくし、ゆとりを生み出すアイデアを募集した「家事ハック大賞」。
審査員の1人を務めた立命館大学の筒井淳也教授。
選考のポイントは。
立命館大学 筒井 淳也 教授:「少しでも家事を楽しく、楽にしていこうという方向性の企画。ポイントになったのは『家事の担い手の分散』。どうしても家事は1人がやってしまうと、その人に負担が集中してしまう。特に女性に。これを分散していくときに、単に『やってね』というだけでなくて、ちょっとした工夫をすること」
応募総数349の中からグランプリに輝いたのは「食器の収納地図」。
誰でも元通りに戻せるようにと考えた、食器の収納場所の写真です。
受賞者は。
グランプリ受賞者 yu_na_moonさん:「忙しいときに限って『あの食器どこ』とか、『この食器どこに戻したらいいの』と聞かれる。家族みんながわかるような食器の収納方法を考えた。見本の写真と同じようにそろえるゲームみたいな感じで、楽しんでお手伝いしてくれている。私にいちいち聞いてくるとことがなくなって、すごく負担は少なくなった。子どもたちや夫も自分で見てしまえるので、とても楽になっている」
掃除・洗濯・炊事のほかに「名前のない家事部門」もあります。
受賞したのは「バスケットゴール洗濯かご」です。
脱ぎ散らかした服を片付ける手間を解消するため、脱いだものを投げてシュートが入れば洗濯かごに落ちるよう工夫されています。
子どもたちが進んで楽しく手伝ってくれるようにと考えました。
名前のない家事部門受賞者 honwaka.happydaysさん:「娘たちが家に帰ってくると靴下を脱ぎ散らかして、洗濯の前に家中から拾い集めるという『名もなき家事』に時間を取られていました。『バスケットゴール洗濯かご』を作ったことで子どもたちが喜んでゲーム感覚で入れてくれるようになって、とても楽になりました。イライラして怒ってしまうことが減って、精神的な負担が減ったのも大きいです」
立命館大学 筒井 淳也 教授:「楽しくクリエイティブに負担を減らすということを意識しながら少しずつ進めていけば、家事はもっと楽になる余地がたくさんあると思います」
【すくすく子育て】小さな雑務“名もなき家事” 積み重なれば大きな負担に…子どもと楽しみながら軽減させるテクニック (23/04/08 19:30)
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