2019年、北海道・札幌市で応援演説中の安倍元首相にヤジを飛ばし、警察官に排除された男女が道に損害賠償を求めている二審の裁判が3月7日、結審しました。
表現の自由を認めた一審判決から1年、判決が迫ります。
水上 孝一郎 記者:「大杉さんと桃井さん、代理人弁護士たちが張り詰めた表情で裁判所に向かっていきます」
午前9時45分ごろ、札幌高等裁判所に入っていく原告の大杉雅栄さんと桃井希生さん。
大杉 雅栄さん:「安倍やめろ、安倍やめろ」
桃井 希生さん:「どこまでついてくるんですか。動きようがないんですけど」
警察:「もう大声出さない?大声出したら止めなきゃならないから」
2人は4年前、札幌市で参院選の応援演説中だった安倍晋三元首相に「安倍やめろ」や「増税反対」などとヤジを飛ばした際、警察官に排除されました。
その後、「表現の自由の侵害で精神的苦痛を受けた」として660万円の損害賠償を求め裁判を起こします。
道警側は「周囲とトラブルになる危険性があった」として排除は適切だったと主張。そして、2022年3月25日…
桃井 希生さん:「表現の自由は民主主義社会に不可欠なんだということをこれでもかというくらい認めてくれた」
大杉 雅栄さん:「排除は不当なんだ、ヤジは表現の自由の一部なんだとはっきり名言してくれたので本当にうれしい判決です」
一審の札幌地裁は「政治批判の機会を無理やり奪われた表現の自由の侵害と認められる。違法と言わざるを得ない」として道に88万円の支払いを命じ、原告勝訴の判決を言い渡しました。その1週間後、道警側はこれを不服として札幌高裁に控訴。
2022年12月から始まった札幌高裁での二審で、道警は大杉さんを手で押した男性の動画などを提出し「周囲とのトラブルが迫っていた」と訴えていました。
そして、3月7日の裁判で道警側は改めて、「暴行などの事件になる恐れがあったので排除は適切だった」として一審判決の取り消しを求めました。
一方、大杉さんと桃井さんは控訴の棄却を求めました。
桃井 希生さん:「要人警護は大事だと思うけど、それと表現の自由がぶつかる場で表現の自由が無制限に侵害されていいわけではない」
二審の判決は6月22日に言い渡されます。
「安倍やめろ」道警"ヤジ排除"訴訟 二審が結審…判決は6月 一審は「表現の自由の侵害」原告勝訴 (23/03/07 20:00)
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