2月、北海道・知床にホテルがオープンしました。運営するのは東京から戻ってきた28歳の男性。
観光船の沈没事故で打撃を受けた知床のマチに活力を取り戻そうとする挑戦です。
深い森の中に建てられた2棟の建物。2月、知床でオープンした「HOTEL BOTH(ホテル・ボス)」です。
JR知床斜里駅から車で約5分とアクセスも良く営業開始から多くの客が訪れています。
訪れた客:「自然に囲まれて幸せです」
訪れた客:「秘密基地感が大人でもワクワクするかな」
ホテルのコンセプトは「『何もない』を楽しむ」。
都会の喧騒から離れた大自然の中で思い思いの時間を過ごしてほしいと建てられました。
3500円から泊まれるカプセルタイプの部屋はカギ付きでプライベートが保てます。
コテージもあり、1人でも家族や友人などのグループでもリラックスしてもらおうという作り。
こちらはホッケ定食。知床の海の幸を使った料理は1階の飲食店で味わえます。
ホテルを運営している丹羽慎さん(28)です。
2022年10月、東京で続けていたアパレルの仕事を辞め、13年ぶりに斜里町に戻ってきました。
HOTEL BOTH 丹羽 慎さん:「自然を見ながら物事を考えたり、何もない土地で物事を考える場所になってくれたらいいな」
このマチに戻ろうと思ったのは、4月に起きた観光船「KAZU1」の沈没事故がきっかけでした。
HOTEL BOTH 丹羽 慎さん:「(事故が)ニュースに出てきて、すぐに実家に電話して『とんでもないことなってる』。(観光の落ち込みは)目で見ても感じるし、数字で見ても『こんなに落ちたんだ』。マチを取り戻したい。世界自然遺産に登録されたとき、(知床は)すごい盛り上がったんですけど、そのときに戻らせてみたい」
以前は「何もない不便なマチだ」と思っていたふるさと。東京から戻って感じたのは知床の大自然が持つチカラでした。
HOTEL BOTH 丹羽 慎さん:「一番最初に朝日を見にいったんですよね。すごい鳥肌立って、何かがうまくいった時のような気持ちになった。そういうことを経験してほしいなとホテルをつくっていますね」
テントサウナでサウナを楽しむ人たち。2月5日、ホテルでは「Love Shiretoko(ラブ・シレトコ)」というイベントが開かれました。
訪れた客:「こんな寒いけど楽しいです」
東京時代の仲間にも声をかけ、古着を販売し、収益はKAZU1沈没事故のために使ってほしいと斜里町に全額寄付しました。
HOTEL BOTH 丹羽 慎さん:「斜里町の人や知床を訪れた人たちの憩いの場。そこでいろんな人たちと会話して、何かを得て戻っていく。そういう施設になったらいいなと思います」
開業から約2週間。このホテルが少しでもマチの活力につながってくれればと思う日々が続いています。
丹羽さんの挑戦は知床に新たな風を吹き込みそうです。
「マチを取り戻す」東京からUターン 28歳の挑戦 "何もない"を楽しむホテル 知床に誕生 大自然の力を感じて (23/02/18 20:00)
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