鉄の街に異変が起きています。
大手製鉄会社が工場を構える「鉄の街」室蘭市で、あるものが盗まれる被害が続いていることが分かりました。
窃盗が原因で高齢者が骨折する事故も起きており、街の異変は放置できない問題となっています。
鉄の街、室蘭市で起きた盗難被害。
狙われているのは「金属」です。
室蘭市の石川町で今月上旬、工事現場から鉄板2枚が盗まれていたことが分かりました。
さらに、繁華街でも被害が…
中心部のなかじま商店街の路上には、深さ数センチ程のくぼみがありました。
石川 広大 記者:「こちらの道路に埋め込まれたデザインプレートが盗まれたということです」
盗まれたのは道路に埋め込まれていた40センチ四方の銅製のプレートで、掘り起こすようにはがされていました。
なかじま商店街振興組合 東谷 義廣 理事長:「(最初は)今から約4年くらい前ですね。どんどん盗まれていったので、ちょっと放っておけないなと」
実は盗まれたのは今回が初めてではありません。
道路にはいたるところに似たような穴や補修した跡が…
なかじま商店街振興組合 東谷 義廣 理事長:「よく調べますと正確には11枚盗まれています」
なかじま商店街振興組合 東谷 義廣 理事長:「最初は4年くらい前ですね、一番近いものでは1年くらい前ですね」
被害は金銭面だけに止まりませんでした。
なかじま商店街振興組合 東谷 義廣 理事長:「60代の女性がここでつまずいて骨折したんですよ」
通行人の女性が穴につまずいて転倒し、骨折する被害もありました。
街でも大きな問題となりつつあります。
室蘭市民:「(街の公共物が盗まれて)それは憤り感じます(通行人がケガをしていて)本当によくないです」
盗まれたプレートは、かつてのJR室蘭駅や地球岬がデザインされたもので、商店街の振興組合が組合員からの出資や銀行からの借入で制作しました。
街の思い出が詰まっていました。
なかじま商店街振興組合 東谷 義廣 理事長:「今から30数年前、皆様から一般公募して選ばれた8点なんですよ。貴重なもので世界中探してもここにしかないもの」
なぜ、プレートは盗まれたのでしょうか?
世界的な需要の増加で、銅の価格は作られた当初から約3倍以上に上昇。転売目的で盗まれたとみられます。
なかじま商店街振興組合 東谷 義廣 理事長:「今では同じ金額では作れない。11枚新たに作ると、何百万というお金がかかる。組合員が負担するとなると、かなりの負担になる」
組合員も減ってしまった商店街で、修復費を負担するのは難しいと言います。
商店街では警察への相談も含め、今後の対応を検討しています。
室蘭市の窃盗被害は、最初の被害が分かったのは2018年ごろ。道路に埋め込まれたプレート1枚が盗まれた。その後も被害が続き、3年間で11枚が盗まれた。
制作費は当時、1枚9万円だったということなので、11枚合わせると、約100万円になる。
窃盗の背景にあるのが、銅の世界的な需要の高まり。プレートが作られた当時は1トン当たり約38万円だったが、2022年は3倍以上の125万円ほどまで高騰している。電気自動車の普及などで、銅の需要がますます高まっている。
北海道内では金属窃盗が相次いでいる。
最近では2022年6月から7月にかけて、帯広市の公園で蛇口34個が相次いで盗まれた。蛇口は銅を多く含んだ真鍮製で、これも銅を狙った犯行とみられている。
さらに滝川市でも銅線など1トンが。夕張市では330メートル分の電線が。さらに札幌では220キロのバーベルが盗まれるなど、金属の窃盗が相次いでいる。
なかじま商店街振興組合では、警察に被害を相談することも検討中で、今後は防犯カメラなどで監視を強化することにしている。
金属が狙われている! "鉄の街"で窃盗被害続発 路上に埋め込まれた銅製プレート11枚が被害に (22/11/25 19:20)
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