全道各地で今もなお猛威を振るう新型コロナウイルス、急きょ明るみになった核のごみの最終処分場選定を巡る文献調査の動きなど、2020年の北海道は本当にいろんなことが起きた1年でした。
そんな中で北海道政の指揮をとってきた鈴木直道知事。2020年を振り返りながら、決断の裏にあった心のうちを聞きました。
八木 隆太郎 キャスター:「2020年も本当に大変な1年だったと思います。どんな1年でした?」
鈴木 直道 北海道知事:「コロナに始まりコロナに終わるというか、1月28日に(中国の)武漢からの感染者の確認から始まってちょうど1年。北海道では戦いが続いているので、ご協力いただいた方に感謝の1年だった」
1年を振り返って真っ先に口にしたのは道民への感謝の言葉でした。
Q.連日、記者会見や会議があって、いろいろな方法でメッセージを伝えてきたけどどうでした?
鈴木 直道 北海道知事:「この新型コロナウイルスとの戦いもいろんな考え方の方がいるし、いろんな治験、まだ仮定の話も含めていろんな情報があふれているので、まずひとつはしっかりとした裏付けがあって、みなさんにはこういった対策をしますよ。その情報を踏まえてどういった行動をとっていただきたいということを、どうやったらみなさんに伝わるのかを考えながらやってきた」
この1年間で新型コロナウイルスに関連して開かれた対策本部会議は実に42回、知事会見は66回にも上ります。
グラフはもちろん、時にはフリップを駆使しながら独自の見せ方を確立させてきた鈴木知事。インタビュー前、意外にもこんなことを話しました。
鈴木 直道 北海道知事:「記者の方もずっと見て結構自分の質問が終わったら疲れているのかぐったりとかしている方もいて…大変だなと思いながら」
長い時には100分以上に渡ることもあった会見。しかし鈴木知事は途中で切り上げることなく最後の1人が手を挙げ終わるまで記者の質問に向き合い続けました。そこにはこんな思いが。
鈴木 直道 北海道知事:「生活に影響のあるお願いがいっぱいあったので、そのことに対していろんなご意見もあると思うから絶えずそういうご意見いただきながらみなさんに一丸となって取り組めるようにしていきたいといった思いでやってきました」
そして、知事がより熱く語った話題。それは、後志の寿都町と神恵内村で始まった核のごみの文献調査。
放射性廃棄物を受け入れがたいとしている道の条例に基づき反対の意向を示していた鈴木知事、その思いはこれからも変わらないと言います。
鈴木 直道 北海道知事:「日本全体で考えなければならないことなのに、今最終処分場法で位置付けられた文献調査は北海道の2つの町村が手を挙げているだけ。そうなると『じゃあ、北海道でいいんじゃないの?』と考える人がいるかもしれない。(最終処分場は)日本で1か所つくるわけだから。じゃあ、北海道だけで議論すればいいのか」
北海道だけの問題にするのではなく、全国で議論しなれければいけないと力強く語った鈴木知事。その上で、国の進め方についても自身の考えを示しました。
鈴木 直道 北海道知事:「この問題自体私は非常に重要な問題だと思っているけど、今の(国の)やり方っていうのはどうなんだと。例えば文献を調査する、過去の論文を調べるのはできますよね、別に文献調査っていう形でなくても。だからそういうことをやって、いろんな可能性を国が主体になって整理をして、国としてはこういうところが非常に可能性が高いんだっていうのをより主体的に進めてもらわないと。結局手を挙げたところにどんどんやっていきますよっていうのは国の主体性が見えないんじゃないかなと」
北海道への思い。そして、さまざなな苦悩や葛藤を抱きながらも信念を貫き決断してきた鈴木知事。そんな知事はすでに来年を見据えていました。
鈴木 直道 北海道知事:「やはり来年は札幌でのオリンピックの開催などもありますから、コロナからの再び本道を成長軌道に乗せるという年にしなければならないと思いますので、大変厳しい年末年始になりましたけど、この年末年始を乗り越えてまた新しい年には明るい方向をみんなで目指しながら進んでいけたらいい」
感謝&葛藤…コロナ・"核のごみ"対応に奔走した1年…決断のウラに秘めた知事の思い (20/12/28 20:50)
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