生死の境をさまよった男性が語る衝撃の闘病生活
新型コロナウイルスに感染し一時、人工肺装置エクモを使用するなど、生死の境をさまよった男性が取材に応じました。3か月近くたった今も入院しリハビリを行う男性が経験した新型コロナの真実とは?
北海道札幌市豊平区のKKR札幌医療センターです。新型コロナウイルスに感染した患者を受け入れています。
札幌に住む60代の男性です。約3か月前に新型コロナウイルスに感染。1週間ほど前に陰性が確認されました。
医師の許可を得て話を聞くことができました。
入院患者(60代):「救急車に乗っているときは苦しくなかった。そこまでは記憶があるが、目が覚めたらECMO(エクモ・人工肺装置)の治療を受けていた」
生死の境をさまよった男性が語る衝撃の闘病生活。それは決して他人事ではありません。
新型コロナ感染症の恐怖とは?
救急搬送後、目覚めたらECMOで治療を
札幌・豊平区のKKR札幌医療センター。新型コロナウイルスに感染した60代の男性が入院しています。
1週間ほど前に陰性が確認され、医師の許可を得て話を聞くことができました。
入院患者(60代):「救急車に乗っている時は苦しくなくて、だるさがあった。そこまでは記憶があるが、目が覚めたらECMO(エクモ・人工肺装置)の治療を受けていた。3カ月間入院。2~3週間で退院と思っていたが、こんなに長くなって…」
男性が新型コロナウイルスに感染したのは、約3か月前のことでした。
病状が急激に悪化し、札幌医大附属病院に入院。
自力で呼吸をすることができず、重症患者への最後の切り札、ECMO(エクモ・人工肺装置)を使って治療を受けました。
2か月に渡って寝たきりの状態が続いたといいます。
入院患者(60代):「声が出なくてびっくりした。何で声が出ないんだろうと思って。気管に挿管しているから、なかなか寝られなかった。寝られない」
Qいろいろ心配事が?
入院患者(60代):「そういうのもあるが、寝返りも打てないし、手を縛られたりして。入院後、テレビで感染者数じゃなく、死亡者数を見るようになった。現実的にそうなってもおかしくなかった」
3か月ぶりに口からものを食べる練習
つらい闘病生活を支えたのは、会うことのできない家族が折った千羽鶴でした。
必死の治療のかいがあって、回復の兆しが見えたのは入院から1か月以上後のことでした。
入院患者(60代):「声が出たことで光が差した。目に見えて前進しているんだとわかってきた」
その後、徐々に回復し中等症や軽症の患者を受け入れるKKR札幌医療センターに転院しました。
現在、陰性が確認されていますが、リハビリのため入院が続いています。
入院患者(60代):「きょうから食事の練習がある。3か月ぶりに口からものを入れる。病院には感謝している」
「新型コロナを甘く見ない方が良い」
懸命の治療によって死の淵から生還した男性。
しかし、医療態勢が今ひっ迫しています。
こちらの病院には、新型コロナウイルス患者20人あまりが入院しています。
医師や看護師など40人ほどで治療にあたっていますが、人手は足りません。
KKR札幌医療センター 磯部 宏 病院長:「患者に高齢者が多くなり、いつ重症化するかわからない緊張感がある。介護度の高い人が入院しているので人手不足になる」
出口の見えない状況に現場からは悲鳴も。
KKR札幌医療センター 磯部 宏 病院長:「患者の中でススキノ行ってきたとか、遠くに旅行して感染したという人がいると、(スタッフは)悔しい気持ちになる」
年末年始は医療態勢が脆弱(ぜいじゃく)になります。医療崩壊を防ぐにはまさに今が重要です。
KKR札幌医療センター 磯部 宏 病院長:「(年末年始)全ての患者を受け入れられるか心配している。今がラストチャンスと思う。(油断しなければ)年末年始に医療崩壊や病院の機能が損なわれず、乗り切れると思うし、そう期待している」
3か月にわたり新型コロナと闘った60代の男性。自身の感染経路はわかっていません。こう警鐘を鳴らします。
入院患者(60代):「私も当初は警戒してマスクやアルコール消毒、指先とかもやっていたが感染した。新型コロナを甘く見ない方がいい」
「コロナを甘く見ないほうがいい」元重症患者が語る壮絶闘病…感染3か月後も"リハビリ生活" (20/12/23 20:00)
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