30年以上の長い歴史に幕が下ろされます。
JR札幌駅直結の商業施設「パセオ」が、北海道新幹線の札幌延伸工事のため9月30日で営業を終了。
駅周辺が大きく姿を変えようとしています。
井戸 和也 ディレクター:「営業終了までのカウントダウンボードがゼロを示しています。33年の歴史に幕を下ろそうとしています」
北海道新幹線の札幌延伸に伴う工事のため、9月30日で営業を終える「パセオ」。
最大90%オフの売り尽くしセールが行われていて、最終日の9月30日も多くの人でにぎわいました。
来店客:「買い物に困ったらパセオに来る。友人と『閉店したらどこへ行けばいいんだろう』と話すくらい困ります」
来店客:「安くてかわいい服がいっぱいあったので利用していました。ちょっと寂しい感じがします。結構通っていたこともあって」
目立ったのは別れを惜しむ、さまざまな年代の女性の姿。
「パセオ」は世代を超えて親しまれてきた存在でした。
「パセオ」が誕生したのは、33年前の1989年7月。
日本中がバブル景気に湧いていた時代でした。当時を知る人は。
来店客:「新しいものがたくさんあって、楽しい街でした」
JR札幌駅直結の流行の最先端を行く複合商業施設として、多くの人に親しまれてきました。
「パセオ」開業当時には、UHBのサテライトスタジオもあったんです。
夕方の情報番組内の占いコーナーなどが放送されていました。
来店客:「家族で来ていて、娘がお産をした当時からずっと孫と一緒に来ていた」
ランチメニューの海鮮丼セットが人気の飲食店「魚河岸 甚平」。
「パセオ」ができる前の札幌駅名店街時代から、半世紀にわたって営業を続けてきました。
しかし「パセオ」の営業終了に伴い、9月30日で長い歴史に幕を下ろします。
魚河岸 甚平 古川 由紀子さん:「本当に常連さんが多くて逆にびっくり。こんなにうちの店が愛されていたとは。50年やってきたということは、こういうことなんだと感無量です」
営業終了が近くなると、午前11時の開店と同時に満席になるほど、閉店を惜しむ人が続々と訪れました。
来店客:「試作品を作って出してもらって、それに素人ながら意見をしていた。行きつけだった店がなくなるのは寂しいですね」
月に2~3回は来店していたというこちらの常連客。食べ納めです。
来店客:「じゃあどうも。ありがとうございました」
魚河岸 甚平 古川 由紀子さん:「落ちぶれてやめるわけでもなく、コロナ禍でやめるわけでもなく、パセオがなくなるタイミングで閉店というのは、きれいな終わり方なのかもしれない」
新幹線の延伸工事終了後、「パセオ」の跡地に何ができるのかはまだ決まっていません。
「パセオ」の営業終了は店舗だけではなく、人の流れにも大きな影響を与えそうです。
井戸 和也 ディレクター:「JR札幌駅の改札口を出てすぐの、こちらの入口。10月1日からは通ることができなくなります」
パセオの1階部分。
改札口からガード下に抜ける通路は、東西1本ずつのルートしかなくなります。
地下1階部分では南北を結ぶ通路は使えますが、東西の通路は通れなくなります。
さらに、11月からは1階の東西をつないでいた「南側連絡通路」も利用できなくなります。
西改札口から東改札口へ移動するにはステラプレイス内を通るか、駅構外に出なければならず遠回りとなるのです。
利用客:「JRを利用しているので、とても困る。ぐるっと遠回りするしか仕方ない」
惜しまれながら営業を終了する施設がある一方で、未来に向けて新たな歩みを始めるものも。
JR札幌駅では、10月16日に廃止される1番線に変わり11番線の使用が始まります。
北海道新幹線の札幌延伸に向けて、JR札幌駅周辺が大きく変わろうとしています。
JR札幌駅直結の商業施設「パセオ」 33年の歴史に幕…北海道新幹線の延伸工事で 別れを惜しむ人の姿が (22/09/30 19:15)
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