「食費を半分に」激安スーパーの裏側 今こそ消費者を支えたい! 10月食品値上げ"6500品目以上"
10月には6500品目もの食品が値上げを予定しています。
とどまることを知らない値上げラッシュの中、「食費を半分に」をモットーに、日夜奮闘するスーパーの裏側を追いました。
井戸 和也 記者:「100グラム739円の筋子が並ぶ間もなく、次々とお客さんの手に渡ります。1本89円のトウモロコシは箱に並ぶ前からお客さんが殺到」
客:「安い、値段が安い」
値上げ、値上げと物価の上昇に歯止めがかからない時代に家計を助けてくれるのが激安スーパー!
店長:「野菜の状況は?」
スタッフ:「ものが少なくて…」
「食費を半分に」をモットーにしている、札幌市西区の激安スーパーの奮闘ぶりを追いました。
札幌市西区西野のスーパー「マンボウ西野店」。
40年以上前から営業を続けています。
井戸 和也 記者:「こちら50枚入りのマスクが199円です。お米5キロで1229円!」
平日の午前中にも関わらず多くの人が訪れています。
客:「野菜が新鮮。いろんなものが安い」
客:「野菜が安い。こんなのでも100円以上する。(Qこれとは?)小松菜」
人気の理由のひとつは安くて、新鮮な野菜。
特に毎週火曜日は「野菜の日」としていて、この日はもやし1袋19円、白菜は4分の1カットで49円で販売されていました。
ほかにも小さいお子さんがいる家庭に人気なのが…。
客:「安い、値段が安い。火曜日はお菓子が69円なんです。(Qお菓子も値上がりしていますよね?)「(値上がり)します。子どもがいるのでお菓子はストックしておかないと困る。ついつい食べちゃいますけど」
毎週火曜日はお菓子の特売日でもあります。1個88円で販売している、スナック菓子やチョコなどお菓子のコーナーが火曜日には1個69円になるんです。
客:「種類がすごく多くないですか。目移りしてあれもこれも入れています」
さらにマンボウでは開店から午前9時までの間に1080円以上購入するとプレゼントがひとつもらえます。プレゼントは4種類で、ヨーグルト、低脂肪牛乳に、食パン。そして、人気なのは値上がりが続く卵です。
マンボウの安売りにかける思いとは?店長に話を聴くことができました。
井戸 和也 記者:「UHBの井戸といいます」
店長:「わたくし、マンボウの『神様』といいます」
井戸 和也 記者:「『神様』ですか?」
名刺にもはっきりと「神様」の文字が…。
井戸 和也 記者:「どういうことでしょうか?」
店長 神様さん:「マンボウに来た人、皆様が本当に毎日元気で明るく過ごしてもらいたいという思いを込めて『神様』です」
スーパーのオーナーが店長やスタッフに店での名前をつけていました。
「すべてのお客様のためにプライベートを切り離して働くため」だということです。
パンやチーズ、惣菜などの仕入れを担当するのは「灯台」さん。魚の仕入れを担当するのは女性なのに「馬之助」さん。
日配品仕入れ担当 馬之助さん:「(Qなんで馬之助?)それは私がつけたわけではないのでわからない。オーナーがつけてくれたので」
野菜の仕入れ担当は、この道30年以上の「大番頭」さん。
野菜仕入れ担当 大番頭さん:「最初は『番頭』だったけどそのうち『大番頭』になって。勝手につけられました」
ほかにも創業当時から続くマンボウ独自のルールがありました。
店長 神様さん:「(一般のスーパーでは)利益率が20~30%で営業していると思う。当店は営利を最大の目的としないで、利益率は13%前後。可能な限りお客様に還元していきたい」
マンボウでは仕入れ原価に上乗せする利益率を低く設定していました。
激安情報のチラシは新聞の折り込みで週末に配付しているため、店は土日がもっとも混雑します。
店長 神様さん:「野菜の状況は?」
野菜仕入れ担当 大番頭さん:「ものが少なくて値段も高い。大根も大きいのが少ない」
一課さん:「(お菓子は)値上げが続いていて9、10月は値上げラッシュ。少しでも従来通りの安値で出せればいいと思う」
週に1回開かれている「チラシ会議」です。
値上げラッシュで仕入れ原価が上がる中、何を特売品にするのでしょうか?
店長 神様さん:「みなさんが欲しがっているモノ、なんだと思いますか?生筋子ですよね」
今回の特売品は、北海道の旬の味「筋子」に決まりました。
イクラや塩漬けにして楽しむ人が多い、秋の人気食材です。
しかし…
鮮魚担当 馬之助さん:「生筋子の状況は厳しい。サケ自体が今年は小さい。筋子も小さいからみなさん『大きな粒がほしい』とおっしゃるけれどもなかなか大きいのは。神様が言うような値段を出すとなるとかなりの追い銭(赤字の覚悟)が必要」
ここ数年の秋サケの不漁で、筋子の価格が高騰。今や100グラム1000円以上が普通だといいます。
店長 神様さん:「しかしながら生筋子はみなさまが一番欲しがっている。マンボウに来たらイクラが買えると思ってくれたらこれ以上うれしいことはない」
生筋子は100グラム739円で売ることにしました。
仕入れ原価を割ったとしても手に取ってもらえる価格にこだわりました。
チラシが出た週末。土曜日の午前9時30分、いよいよ販売開始です。
井戸 和也 記者:「100グラム739円の筋子が並ぶ間もなく、次々とお客さんの手に渡ります」
客:「(いくつ買いましたか?)8パック」
客:「1時間かけて来た。(筋子のため?)そうです。安いので5、6個買う」
生筋子を求めて多くの人が詰めかけました。生サンマは赤字覚悟の1匹29円。
大量に買っていく人たちの姿が…。
井戸 和也 記者:「トウモロコシは箱に並ぶ前から取られています」
トウモロコシやブロッコリーにも客が殺到。午前10時にはレジに長い行列ができました。
買い物かごがなくなり、かごを待つ人が出るほどです。
なぜ利益率を下げてまで激安を維持するのでしょうか?
店長 神様さん:「値上がりしたからこそやっていかなければいけない。こんな小さな店、あげれば欠点だらけです。それでも来ていただけることへの感謝以外のなにものでもない。本当に大変なんですよ」
値上げラッシュが続く中、地域密着の激安スーパーには今こそ消費者を支えたいという思いがありました。
「食費を半分に」激安スーパーの裏側 今こそ消費者を支えたい! 10月食品値上げ"6500品目以上" (22/09/25 20:00)
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