北海道知床半島沖で26人を乗せた観光船が遭難した事故の捜索で、8月14日、人の骨や衣類などが発見されました。見つけたのは行方不明者の捜索を続けてきたボランティアたちでした。
知床半島を捜索した漁師 桜井 憲二さん:「みんな協力して…。探してやってほしい」
カメラの前で言葉を詰まらせるのは羅臼町の漁師、桜井憲二さんです。8月14日知床半島の海岸線でボランティアで捜索中、女性か子どものものとみられる頭の骨のほか、ジーンズや女性用の下着、スニーカーを発見しました。
2022年4月に起きた観光船「KAZU1(カズワン)」の沈没事故。14人の死亡が確認され、依然12人の行方がわかっていません。
桜井さんは8月13日、登山仲間6人と、羅臼町の相泊漁港を出発し、知床岬の周辺で行方不明者の捜索をしていました。
知床半島を捜索した漁師 桜井 憲二さん:「自分が遺族・家族の立場だったらって考えるよね、もしも自分の家族なり子供が犠牲になったら」
知床半島を捜索したボランティア:「そこに行かないと届かないものの可能性があるのなら、行ける人たちが行くのが意味のあることだなと今回参加しました」
重さ12キロのリュックを背負い、約38キロの距離を歩きます。
田中 うた乃 記者:「捜索は、こうした石が積みあがった足場の悪い海岸線沿いを歩いていきます。かなり険しい道のりです」
桜井さんらがボランティアで行方不明者の捜索を始めたのは、2022年5月。これまでにネックレスやライフジャケットなどを見つけました。
知床半島を捜索した漁師 桜井 憲二さん:「長い間海にあったものが漂着したりするし、可能性はゼロじゃないので。なんか見つかればいいよね。遺留品でも、もしかしたら最後の形見になるかもしれないし。心の整理をつける上では、やっぱり必要なことなんじゃないかな」
「可能性はゼロじゃない」
家族への思いを胸に、捜索を続けてきた桜井さんらボランティア。
そして8月14日、「KAZU1(カズワン)」が沈没した現場から約12キロ離れた地点で、骨や衣類などを見つけたのです。桜井さんは8月15日、船で羅臼町に戻り、警察に引き渡しました。
知床半島を捜索した漁師 桜井 憲二さん:「できれば海岸線の陸路は、もっと探してほしい。クマがいるから逆にやらないといけない、いるからできないんじゃなくて」
海保や警察は「KAZU1(カズワン)」の行方不明者との関連を調べるとともに、8月15日は海保の航空機のほか、現在も巡視船などが現場周辺を捜索しています。
なんとか家族のもとに…「可能性はゼロじゃない」 海岸線捜索の漁師ら頭の骨など発見 知床観光船沈没事故 (22/08/15 18:50)
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