多くの人にとって一票の重みを感じた選挙になったかもしれません。
安倍元首相が銃撃され死亡した事件の衝撃が残る中の投票日。有権者の判断は。
選挙戦終盤、日本中を駆け巡った衝撃のニュース。
北海道内にも大きな動揺が広がりました。その中で行われた参議院選挙。
有権者は様々な思いで1票を投じました。
70代 自営業:「安倍元総理が凶弾に倒れた。だからといって投票を変えることはない。自分の意志を曲げずに投票した」
50代 主婦:「今回は身の引き締まる思いで、良い日本になってほしいとの思いで投票した」
50代 主婦:「いろいろな事件があって自分自身できちんと考えて投票しなきゃならないと感じている」
自民・現 長谷川 岳さん:「街頭演説をさせていただくつもりでしたが、安倍元総理が散弾銃の襲撃に遭い、先ほどお亡くなりになりました(言葉に詰まる)え~すみません…」
投票日2日前に飛び込んできた衝撃のニュースに、言葉を詰まらせる自民党・現職の長谷川岳さん。
いわゆる安倍派に所属し、今回の選挙でも安倍元総理が応援に駆け付けました。
安倍 晋三 元首相:「長谷川さんに1票を入れることは、日本を守り抜いていくその1票です」
安倍元総理が凶弾に倒れたのは、長谷川さんを「北海道のホープ」と評価し、支援を呼び掛けたわずか6日後でした。
悲しみに包まれながら迎えた選挙戦最終日。
長谷川さん:「このまま選挙運動をやめてしまえば、おそらくテロに屈することになる。テロに屈せずに民主主義の根幹である選挙をしっかり戦え。安倍元総理だったら、必ずそう言ったと私はそう思います」
北海道選挙区トップの59万5000票あまりを獲得し、3期目の当選を決めた長谷川さん。一夜明け、その姿はさっそく街頭にありました。
長谷川さん:「北海道が背負っていく課題、北海道が背負っていくチャンスが重くなってきていると思います。限られた予算の中で、どうやって押し込んでいくのかが重要な3期目だと思います」
自民・新 船橋 利実さん:「(帰宅は)午前4時を過ぎていたかな。仮眠ですね、仮眠。少し横になったくらい」
大接戦を勝ち抜けた自民党新人の船橋利実さん。野党候補2人と三つ巴の戦いを繰り広げ、3議席目に滑り込んだのは深夜でした。
船橋さん:「自民党2議席、なんとしても獲得という大命題に向けて、ともに戦ってくれたすべてのみなさんに、心から感謝します。ありがとうございました」
選挙戦最終盤で安倍元首相の訃報を受け、すべてのスタッフが肩に喪章を付けました。事務所には「テロに屈しない」の文字。
激戦が続く道選挙区で、最終日には麻生 副総裁が応援に駆け付けました。
自民 麻生 太郎 副総裁:「我々は覚悟してやる。やるときはやる。選挙が終わるまで、全員で一生懸命やろうと党本部で決めて、わたしは北海道に来た」
2021年の衆院選で敗れて参議院に鞍替えし、党の重点候補として岸田総理や麻生副総裁が応援に駆け付ける総力戦が実りました。
船橋さん:「6年間の与えられた期間で、どう生かすかがテーマになる。地域ごとに経済が回るような誘導策が重要。実現できるように取組みたい」
3回目の当選を果たした立憲民主党の徳永エリさん。選挙戦ではジェンダー平等に加え、物価高対策を訴えました。
しかし同じ立憲の石川さんや、国民民主党の臼木さんらと同じ支持層で票を奪い合う展開に。
立憲民主党 徳永 エリさん:「2番から4番までを行ったり来たりしている」
さらに安倍元首相が銃撃され死亡した事件を受け、最後の2日間はマイクを使わずに活動しました。厳しい戦いとなりましたが、連合の支援のほか女性や無党派層からの支持を受け3回目の当選です。
激戦から一夜、自民党が大勝したあとの国会で、何をするのでしょうか。
徳永さん「戦力も弱っていることがあるし、これから国会で議論されることは、重たい課題ばかりなので、われわれが、どれだけ国民の受け皿として、国会のなかで力を発揮していくか、不安な面と頑張らなきゃいけない事と錯綜している」
9年ぶりの国政復帰を目指した、立憲民主党の石川知裕さん。物価高対策や大学教育の無償化などを訴え、子育て世代や無党派層の支持獲得を狙いました。
組織の支えがない中、衆院議員で妻の香織さんや、鉢呂吉雄さんが別動隊として参加。
超接戦に持ち込みましたが2万5千票差で及びませんでした。
石川さん:「大きな組織の支援がない中で、これだけの大接戦を演じられたのは、応援をくれた皆様のおかげ」
「物価高」や「安全保障」といった暮らしの安全が争点となり、前回の選挙を上回る投票率となった今回の参院選。有権者はどう感じたのでしょうか。
有権者:「安倍さんのこととかありましたけど、関係なく投票しました」
有権者:「具体的なのが見えてこない。物価をどうするのかな。俺たち市民にわかりやすい政治をしてほしい」
有権者:「逼迫しています台所事情が。笑顔にしてくださいって感じ」
有権者:「旅行に対する支援、移動の支援とか続けてほしい」
様々な反応が聞かれた今回の参院選。未明にまでもつれた展開に専門家は…
北海道文教大学 国際学部 渡部 淳 教授:「投票された方は、すごく真剣に悩まれて投票した結果ここまで大接戦になったのかなと思っています」
「今回ウクライナ戦争とか外交安全保障の分野が加わってきて、これまで自分の選挙区だけ良ければいいとか北海道だけ良ければいいうことが、日本全体にとって北海道のエネルギーがどう貢献できるのかとか世界とのつながりとかを考え始めたのかなと」
「候補もそうですし有権者もそうじゃないかなと思います」
「良い日本になってほしい…」安倍元首相の事件受けた参院選 激戦の北海道 当選した与野党3人の思いは (22/07/11 19:20)
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