北海道知床半島沖で26人を乗せた観光船が遭難した事故で、5月30日も12人の行方不明者の集中的な捜索が続き、運航会社社長立ち合いのもと、船体の確認も行われました。
目黒 悦男 カメラマン:「知床遊覧船の桂田社長が海上保安庁の職員とともにKAZU1(カズワン)の船体へと向かいます」
網走港では30日も、事故を起こした「KAZU1(カズワン)」の運航会社の桂田精一社長立ち会いのもと、船体の調査が行われました。また、海上保安庁などによる行方不明者の大規模な捜索は29日から始まり夜通し続けられました。
30日も巡視船など計22隻が北方領土、国後島周辺などで捜索を続けているほか羅臼町側では道警が海岸線の確認を行いました。
26日午後7時前、水深182メートルの海底からつり上げられた船体。事故発生から33日ぶりに海面上へ姿を現しました。
この日の作業は午前8時ごろスタート。当初の予定では、午後早くにもつり上げが完了している予定でしたが速い潮の流れに阻まれ大幅に遅れました。
その後、作業船「海進」に横付けで固定され、水深の浅いウトロ漁港沖に移動しました。
田中 うた乃 記者:「午前2時半過ぎです。KAZU1(カズワン)が海進の船上に引き揚げられます」
海進への引き揚げ作業が終了したのは、翌27日の午前3時20分ごろ。船体は青いシートで覆われ、ロープでしっかりと固定されました。
廣岡 俊光 キャスター:「ブルーシートに覆われたKAZU1(カズワン)の船体を載せた作業船・海進が、約60キロ離れた網走港へと運ばれていきます。非常に風が強くシートがたなびいています。波も高くなっています」
27日午前10時ごろ網走港への移動が始まりました。台座に固定された船体を作業員が何度も慎重に状態を確認する様子がうかがえました。
安齋 遥介 記者:「午後2時過ぎです。いま観光船KAZU1(カズワン)を載せた海進の姿が見えました。網走港からも、その姿をしっかりと確認することができます」
「KAZU1(カズワン)」が海面上に姿を現してから19時間あまり。27日午後2時すぎに網走港に入港し、その後30分ほどかけて着岸しました。
佐藤 創 記者:「作業船の船上に置かれた、観光船KAZU1(カズワン)では、一夜明け雨が降る中、ブルーシートで周囲を覆う作業が行われています」
入港から一夜あけた28日。海上保安庁は桂田社長立ち会いのもと、業務上過失致死の疑いで「KAZU1(カズワン)」船体の損傷状況の確認を始めました。
また、第一管区海上保安本部の特殊救難隊員が、船内を捜索しましたが行方不明者の姿はありませんでした。
関係者によると、船内ではタブレット端末など電子機器のほかダウンジャケットやリュックサックなどの遺留品が見つかったということです。
遺留品は捜査が終わり次第、家族に返却していくということです。
海上保安庁は31日も、行方不明者12人の大規模な捜索を実施するとともに、業務上過失致死の疑いで、船体の損傷状況などを調べる方針です。
「KAZU1(カズワン)」の船体は、6月1日にも網走港に陸揚げされる予定で、家族が船体を見るほか、献花する時間も設けるということです。
カズワン陸揚げ後 家族が“献花”へ 来月1日にも 国後島周辺含む大規模捜索2日目 手掛かりなし… (22/05/30 19:30)
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