北海道知床半島沖で26人を乗せた観光船「KAZU1(カズワン、19トン)」が沈没した事故を受けて、北海道運輸局は5月17日、別の観光船事業者に緊急点検を行いました。
3つの事業者で不備が見つかり、今後、監査を行うことを明らかにしました。
田中 うた乃 記者:「午後1時半過ぎです。北海道運輸局の職員がウトロ漁港の観光船に緊急安全点検に入りました」
道運輸局が5月17日、斜里町ウトロの観光船事業者に行った緊急の安全点検。
陸上施設の点検簿を記載していないなど、小型旅客船の3つの事業者に計12点の不備が見つかり、運航の自粛を求めました。
道運輸局の担当者:「3社については今後、関係法令に基づく監査を実施し、詳細の確認を行い、法令と安全管理規程の順守を確実なものにしていく」
(上空のヘリより):「飽和潜水士を乗せた作業船"海進"と早潮丸が、まもなく網走港に入港します」
一方、5月17日午前、網走港に到着した作業船「海進」。
江上 太悟郎 アナウンサー:「作業船、海進が港に停泊してから10分が経ちました。潜水士とみられる人が船に乗り込みました」
中央部分には「ダイバーレスキュー」という記載も見えます。
4月23日に起きた観光船カズワンの沈没事故。これまでに14人が死亡、発生から3週間以上が経ちましたが、いまだ乗客乗員12人は行方不明のままです。
潜水士は水深115mでの作業が可能な「飽和潜水」に向け、水圧に体を慣らすなどの準備に入り、5月19日にはカズワンの船内とその周辺で行方不明者の捜索や船の引き揚げに向けた調査を行います。
関係者によりますと、順調に作業が進めば22日か23日にも船体を引き揚げられる可能性があるということです。
一方、事故を受けてウェザーニューズは動画を制作。
事故当時のカズワンの状況を表しているわけではありませんが、気象や波の条件から、同じぐらいの大きさの船の揺れをシミュレーションしました。
今後、3Dで可視化した具体的な判断材料を提示し、運航の可否を遊覧船業者だけで判断しないような仕組み作りを目指したいとしています。
(KAZU1の「ワン」は正式にはローマ数字)
観光船沈没受け…緊急点検 小型旅客船3社に計12点の不備見つかる 北海道運輸局が運航自粛求める (22/05/17 18:55)
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