北海道斜里町の知床半島での観光船遭難事故の発生から30日で1週間。悪天候で見合わせていた地元漁業者などの捜索は、4月29日から再開。28日に3人が発見された羅臼町沖でも捜索が行われましたが、29日午後6時現在、新たな手がかりはありません。
林 亮太 カメラマン:「知床沖上空です。多数の船が連なり捜索活動を行っているのが確認できます」
観光船KAZU1(カズワン)の遭難で、安否が不明となっている人の捜索は7日目を迎えました。
29日も懸命な捜索が続いていますが、手がかりは今のところ見つかっていません。
また、第一管区海上保安本部は、兵庫県の男女など新たに4人の身元が確認されたことを発表しました。
兵庫県小野市の竹川好信さん(66)、同じ小野市の竹川生子さん(62)、岐阜県多治見市の瀬川由美さん(51)、福岡県筑後市の伊藤嘉通さん(51)の4人です。
捜索に参加する漁業関係者:「本当に、ただ全員見つかってくれればいいと思う」
捜索に参加する漁業関係者:「(捜索に)2日間行っていないですから、何としてでも見つけてあげたい」
斜里町ウトロの天候は、28日に比べて回復。3日ぶりに漁業関係者などの船が捜索に加わりました。
八木 隆太郎 キャスター:「けさの海のコンディションですが、風は収まりましたが、高い波は依然と打ちつけています。そして今まさに漁船が海に向かって行きました」
土井 若楠 記者:「午前8時40分です。観光船が捜索に向けて、今、羅臼港を出発しました」
29日は知床半島の東側、羅臼町からも地元の船が捜索に加わりました。
羅臼町の観光船関係者:「(予約の)客には申し訳ないけど、全力で探せば何か見つかるかもしれない」
羅臼町の観光船関係者:「なんとか見つけてやりたいと思っている。それしかない」
地元では、29日から運航予定だった観光船は出航を取り止め捜索に参加。28日夜、急きょ、捜索への協力が決まったといいます。
「羅臼で発見された人を乗せたヘリが到着し、着陸します。これから救急車で搬送されます」
28日は3人が救助されました。この3人が見つかったのは知床半島の東、羅臼町沖でした。
知床岬灯台から南東方向に約24キロで2人が、約23キロ地点でもう1人が見つかりました。
いずれも男性で、救命胴衣は身に着けていたということです。
これまで救助されたのは、24日に知床岬付近の海域で10人、その東約14.5キロで1人が見つかっていました。
羅臼町沖での発見により捜索範囲は拡大。
28日に見つかった3人は、なぜ知床半島の東側にまで流されたのでしょうか。
これは、観光船KAZU1が遭難した23日の知床半島の海流です。半島の先端からわずかに南下し東に流れていました。
それが、11人の救出があった24日には北方向に戻るような流れに。次の日には再び東方向へと流れていました。
そして26日、これまでの北方向に加え、南方向の羅臼町沖への流れが見られました。
このように知床半島沖では日によって潮の流れが変わり、半島の東側に流されることがわかります。
羅臼町の観光船関係者:「日本海側の物は不思議とオホーツクを通って、先端部に漂着するから、国後(くなしり)島にも行っているかもしれない」
こうしたなか、第一管区海上保安本部はロシアの警備艦が27日、北方領土の国後島、西の海域で救命胴衣をつけた漂流者を発見し、その後悪天候で見失ったことを明らかにしました。
さらに、これまでに発見された人の物とみられる銀行のカードが入ったリュックサックを回収したとの情報も。
神谷 敦紀 記者:「午後1時半すぎです。家族への説明を終えた桂田社長が出てきました」
(報道陣):「きょうはご家族にどんな説明をされたのでしょうか?」
一方、KAZU1の運航会社、知床遊覧船の桂田精一社長は、29日も家族への説明を行いました。
同席していた海上保安庁の担当者は。
国交省の担当者:「(Q.社長から具体的な説明は?)具体的な所もありましたが、足りていないところもありました。(運航の)訓練をしているという話もあったが、何回やったのか、いつやったのか、それがまだ出ていないので。家族は不満に思っているところだと思う」
八木 隆太郎 キャスター:「ウトロ漁港に停泊しているKAZU3(カズスリー)、そのもとに桂田社長がやってきました」
(報道陣):「何を探していたんですか?教えてください」
桂田社長は、所有するKAZU3の船体の中で何かを探していました。なぜ事故が起きたのか…家族への具体的な説明が求められます。
八木 隆太郎 キャスター:「午後4時です。ウトロ漁港に漁船が続々と戻ってきました」
捜索に参加した漁業関係者:「(Q.きょうは手がかりは? )何もないです」
羅臼でも地元の船が捜索を終えて帰ってきました。
羅臼町の観光船関係者:「南寄りの方を重点的に、発見できなかった。ロシアの警備艇も来ていた。しばらくぶりに見た。あれも捜索していたのだろう」
安否が不明な乗客乗員は12人…地元では懸命な捜索が続きます。
(KAZU1の「ワン」は正式にはローマ数字、KAZU3も同様にローマ数字)
知床観光船遭難から7日目 「何としてでも」漁業者の捜索が再開 桂田社長は"何か"を探す…29日の動き (22/04/29 19:55)
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