コロナ禍の余波が思いもかけぬところに及んでいます。今、インフルエンザワクチンが不足し、接種できないという人が相次いでいるのです。そのワケは?そして、どうしたらいいのでしょうか?
札幌市民:「(病院でワクチンが)なくなりかけていると言われた」
札幌市民:「足りなくなるので早めに打ったほうが良いですよと言われて、10月末に打ちました」
札幌市民:「会社で(集団接種)したんですが、2回目の人たちが在庫なくなって打てなくなった」
今シーズン用意されたインフルエンザワクチンは約6600万人分。過去最大の量です。昨シーズン実際に接種されたのは約5600万人分で、1000万人分の余裕があると見られていました。しかし現在、全国的に不足しています。
クリニック・イン・ザ・モーニング 岡田 純一 院長:「11月半ばでワクチンがなくなるのは初めての経験です。卸会社が在庫を確保できないと聞いている」
こちらのクリニックでは、10月から高齢者施設や企業などで集団接種を行ってきましたが、現在在庫が底をつき外来での接種は受け付けていません。一体何が起きているのでしょうか?そこには意外なコロナ禍の影響がありました。
過去最大の量を準備したのに不足が続くインフルエンザワクチン。一体何が起きているのでしょうか?
クリニック・イン・ザ・モーニング 岡田 純一 院長:「新型コロナウイルス流行への恐れが要因。東京・大阪・福岡などの大都市圏で65歳以上を無料にした。接種人数が一気に増えた可能性がある」
2020年9月、厚生労働省はインフルエンザが重症化しやすい高齢者などに対し、10月中のワクチン接種を勧めました。また、東京都や大阪府などでは高齢者を無料化。札幌市でも1400円と比較的安い料金で接種できます。そのため、接種する人が大幅に増えたのです。その結果、秋の時点で…。
医大前南4条内科 田中 裕士 院長:「(ワクチン接種の予約は)例年11月がピークだが、今年は10月にピークが来ています。(例年10月の接種者は)10人いるかいないかだが、今年は200~300人位の予約が入っている」
厚生労働省が高齢者に早めのワクチン接種を呼びかけたのにはワケがあります。一つ目は、インフルエンザと新型コロナウイルス両方に罹患するという最悪の事態を防ぐこと。
もう一つ、新型コロナウイルス感染症とインフルエンザは症状がよく似ているため、発熱した患者を新型コロナ感染の前提で診察しなければならず、医療崩壊が起きかねないという理由もあります。今後、ワクチンの供給量は増えるのでしょうか?
クリニック・イン・ザ・モーニング 岡田 純一 院長:「これから数百万本が流通すると聞くが、希望者全員が接種できる可能性は低いと思う」
今後も不足状態が続きそうですが、岡田医師は過度な心配は必要ないといいます。
2020年8月から11月までの北海道内のインフルエンザ患者の報告は、わずか11人。2019年の約470分の1となっています。流行の規模が非常に小さくなっているのです。
マスクの着用や手洗い、換気など新型コロナウイルスの感染防止対策が功を奏したためと見られています。今後も適切な予防策を1人1人が行うことが大切です。
【インフルエンザワクチン接種】
札幌市医師会や札幌市のホームページなどで医療機関を調べ、個別に問い合わせが必要
→クリニック・イン・ザ・モーニング 岡田 純一 院長
「整形外科など本来専門ではない医療機関に在庫のある可能性もある」と指摘。
インフルエンザも新型コロナウイルスも対策は共通していますので、感染予防を心掛けましょう。
インフルワクチンがない…過去最大の量準備も"コロナ禍"で希望者殺到 「流行規模は縮小」適切な予防策を (20/11/30 20:50)
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