雪解けが進み、クマが目覚める季節を迎えました。今後、心配なのがクマが市街地に出没することです。札幌市内では、3月に入ってクマの足跡が相次いで見つかっていますが、クマと人との"取るべき距離"というのが浮かび上がっています。
廣岡 俊光 キャスター:「入り口にでかでかと"クマ出没注意"と書いてある。人が生活しているエリア、とクマが生活を営んでいるエリアが近い」
札幌市南区の藻岩山登山道で3月11日と13日、相次いでクマの足跡が見つかりました。過去5年間で最も早いクマの出没情報です。
2021年は札幌市東区で4人がクマに襲われました。今、クマへの対策が変わろうとしています。
3年前、札幌市南区の住宅街で出没を繰り返したクマ。畑の作物などが被害にあいました。
クマの被害にあっと男性:「爪がぐっと刺さった(刺された痕)」
2021年6月には、札幌市東区の市街地に初めてクマが出没。襲われた4人が重軽傷を負いました。
近年、クマがヒトの生活圏に現れています。酪農学園大学の佐藤喜和教授はクマの生息域の変化を指摘します。
廣岡 俊光 キャスター:「旭山記念公園に向かう道路です。この周りは住宅が多いエリアです」
酪農学園大学 佐藤 喜和 教授:「この辺りの、数十平方キロくらいの間で生まれ育って、ここで暮らしているクマも何頭かいる。人が生活しているエリアとクマのエリアは近いですし、公園なんかは重なり合いつつある」
2018年と2021年のクマの出没情報を比較すると、札幌市東区や同市清田区をはじめ市街地周辺での目撃が増加していることが分かります。
酪農学園大学 佐藤 喜和 教授:「市街地においしいものがあるから、出てきているわけではない。住める森が続いているから近くにいるという状況」
札幌市南区にある緑地帯。帯状になって森から市街地へとつながっています。その茂みの中に身を隠しながらクマは移動してくるといいます。
2021年、札幌市東区に出没し駆除されたクマを調べたところ、胃の中から茨戸川の魚が見つかりました。
石狩市や当別町方面からオスグマがメスグマを求め、川沿いを移動し街中に迷い込んだと考えられています。
酪農学園大学 佐藤 喜和 教授:「市街地の中に突然出てきたクマは、パニック状態でなんとか逃げたい、何とか身を隠してやり過ごしたいと考えながら行動している。人を見つけて次々襲ってやろうなんて考えていないですね」
人とクマの境界線が近くなり、生まれた軋轢(あつれき)。解決の方法はあるのでしょうか?
酪農学園大学 佐藤 喜和 教授:「札幌市は、緑豊かなまちづくりを熱心に進めてきた地域。緑豊かなだけではなく、万一クマが入ってこないようにするといった配慮も必要」
廣岡 俊光 キャスター:「クマが街の中に入ってくるような河川敷の草を刈ったり、住んでいる方を中心としたものも大事になってきそうですね」
酪農学園大学 佐藤 喜和 教授:「自分たちの地域で、クマを通過させない活動が広がることが理想的」
またごみ出しの時間を守るなど、個人でできる身近な対策もクマを寄せ付けない方法の一つです。
廣岡 俊光 キャスター:「人のエリアとクマのエリアの間に、"緩衝エリア"をしっかり作り、クマにも認識してもらう」
酪農学園大学 佐藤 喜和 教授:「そのために人が追いかける方法、そのほか犬を使って追いかけるとか。人里近くの森はあまり居心地がよくない、という状況を作っていく考え方が一つですね」
北海道内にいる限り切り離すことができないクマとの共存関係。行政や地域だけではなく個人としても対策を知ることが求められています。
"クマと人" 生活エリア近い北海道 相次ぐ"出没" 共存のヒントは? 専門家と出没エリアを歩く (22/03/27 08:00)
カテゴリ一覧
スポーツ
ニュース
音楽
ラーニング
趣味
グルメ
ガールズ
ゲーム
ギャンブル・宝くじ
エンタメ
アニメ・漫画
どうぶつ