ウクライナへの人道支援の輪が北海道内で広がっています。売り上げの一部を寄付する企業や飲食店などの動きが芽生えています。それに対する、北海道内在住のウクライナ人の思いは。
北海道アグリマート 佐竹 春敏 社長:「既存の商品を使った支援方法で、このようなシールを貼り、商品の売り上げ全額をユニセフを通してウクライナに寄付します」
英語で「ウクライナのために祈ろう」と書かれたシールが貼られたトマトジュース。北海道浦臼町にある農産物の生産・加工会社の商品です。
3月4日、ウクライナの人たちを支援しようと1000本を販売。売り上げ金額全てを寄付すると通販サイトで発表しました。
北海道アグリマート 佐竹 春敏 社長:「3月7日の午前中に完売した」
80ミリリットル入り1本260円。東京の高級ホテルも仕入れているというトマトジュース1000本分、26万円をユニセフを通して寄付しました。
ハウス栽培の暖房のための燃料費が高騰するなど厳しい状況が続きますが、今後も売り上げの一部を支援に回したいと考えています。
札幌市北区の北海道大学の近くで、広島風お好み焼き店を営む守本浩樹さん。
3月5日、その日の売り上げ全てをウクライナへ寄付するというチャリティーイベントを行いました。SNSで告知し、売り上げの多い土曜日にウクライナの国旗を掲げて営業したところ…。
広島風お好み焼き まろ吉 守本 浩樹さん:「8万3780円です。これまでの第2~3位の店内での売り上げ。いつもなら1~2枚注文する持ち帰り客が、『きょうは4枚』と奮発して高めのメニューを頼んでくれた」
その日の売り上げ全額をユニセフを通して寄付しました。守本さんは今回のチャリティを通し、北海道民のウクライナ侵攻への憤りの強さを感じたといいます。
広島風お好み焼き まろ吉 守本 浩樹さん:「チャリティーイベントの告知をした時のSNSのコメントに『私も何かしたいと思っていたので行きます』と。実際に店に来た人も『どこに募金をしようかと思っていた』と言うなど、皆さんの関心がすごく高いなと感じました」
チャリティーの日、ウクライナの国旗が描かれた看板を見て店を訪れた人がいます。ウクライナから北海道大学工学部に留学しているマクシムさんです。
ウクライナ人留学生 マクシム・アブラメンコさん:「リヴネというウクライナの西側にある街から来ました」
首都キエフの西側の街からやってきたマクシムさん。家族は無事ですが、叔母が住んでいるのはロシア軍の包囲が続くマリウポリ。暖房や電気、水道が止まり携帯電話もつながらないといいます。叔母と連絡が付いていません。
ウクライナ人留学生 マクシム・アブラメンコさん:「50台ほどの避難用バスが準備され、市民を示す目印を付けているのに、ロシア軍はバスを探し破壊しに来る。爆弾で攻撃を行ない、街には大きな穴ができた。子どもたちの入る大きな病院も破壊された」
ロシア軍による侵攻が一刻も早く終わるよう祈るしかないといいます。故郷から遠く離れた札幌の街で見つけたウクライナの国旗を掲げた店。売り上げを母国へ寄付してくれると知り感謝しましたが、母国の惨状を思うと…。
ウクライナ人留学生 マクシム・アブラメンコさん:「うれしかったが、心底からではない複雑な感じだった。ウクライナのために良いことをしようとしてくれる人がいる。少なくとも、ありがとうと伝えたいと思った」
コロナ禍での厳しい経営の中、守本さんはたびたび寄付を行なうのは難しいといいます。しかし、マクシムさんから教わったウクライナ料理をメニューに加え、その収益の一部を支援につなげられないかと考えています。
ウクライナ人留学生 マクシム・アブラメンコさん:「ウクライナと日本は約1万kmも離れているのに、今ではロシアよりも日本をずっと近く感じる」
戦闘は激しさを増しています。ウクライナと日本、市民同士が手を取り合った草の根活動は広がっていくのでしょうか。
ロシアのウクライナ侵攻 北海道内に広がる支援の輪…売り上げ寄付 手を取り合う草の根活動 (22/03/19 10:00)
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