重症化した新型コロナ患者をどう救うか。その初動の訓練です。
北海道函館市の病院で3月10日、人工心肺装置を装着したままの患者を搬送する訓練が行われました。
搬送されているのは人工心肺装置・エクモを装着した人形です。
2月、道内に初めて導入されたエクモカーを使った訓練で、新型コロナウイルスの重症者に人工心肺装置をつけたまま搬送する手順や、長距離の移動時に酸素がいつまで持つかなどを確認しました。
札幌医科大学附属病院の担当者:「問題なく搬送が安全にできると感じている。(エクモカーで)同じレベルの治療を北海道のどこにいても受けられる」
一方、北海道内では札幌の80代から90代の女性5人を含む7人の死亡と、新たに札幌で1001人などあわせて2025人の感染が確認されました。
北海道では第6波に入り、1月以降354人が死亡しています。
1月から3月9日まででの死亡率を見ると全国0.19%、東京都0.09%に対し、北海道は0.28%。全国の約1.5倍、東京都の約3倍となっています。
北海道内でも違いがあります。札幌市0.22%、札幌以外で0.35%と、地方都市での割合が高くなっています。
北海道医療大学の塚本容子教授は、オミクロン株の流行前から北海道の死亡率が高かったことを指摘した上で、その理由を3つあげます。
・高齢者施設の数は東京都と同じくらい多く、リスクが高い中でクラスターが多いこと
・感染者の急増で医療提供体制が東京に比べると脆弱(ぜいじゃく)でひっ迫しやすいこと
・新型コロナウイルスの致死率はインフルエンザより高いこと(オミクロン株:0.13%、季節性インフル:0.01~0.05%)
塚本教授は「オミクロン株は軽症で済むと思っている人も多いと思うが、季節性インフルエンザに比べると10倍近いので、まだ同様には言えない」として感染対策の必要性を訴えます。
さらに従来のオミクロン株よりさらに感染力が強いとされる「BA.2」、いわゆる"ステルスオミクロン株"について塚本教授は、「BA.2の感染力は従来株の1.3倍と言われていて、沖縄は第7波にすでに入りつつあるとされる」と指摘します。「1を超えると感染者が増えるとされる『実効再生産数』が沖縄はすでに1.14倍になっている。北海道も気を緩めるとあり得る」と注意を呼びかけています。
北海道の死亡率は東京の約3倍…専門家"ステルスオミクロン株"感染力の強さ指摘 「気を緩めると第7波」 (22/03/10 20:20)
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