北海道札幌市北区で6月、2歳の長男への監禁容疑で逮捕された後、不起訴となった20代の女性。
弁護士とやりとりするため、取り調べ状況を記していたノートを、警察官に持ち去られたなどとして、12月20日、北海道を相手取り訴えを起こしました。
原告側 吉田 康紀 弁護士:「接見を盗み見されているのに近いくらい危ないこと」
提訴したのは2021年6月、札幌市北区のアパートで2歳の長男をクローゼットに監禁したとして逮捕・送検され、その後不起訴になった20代の女性と、この女性の弁護を担当した弁護士です。
訴状によりますと、原告の女性は警察の取り調べに「黙秘権」を行使。その際、原告の弁護士は取り調べの状況を記録するために「被疑者ノート」と呼ばれるノートを女性に差し入れていました。
しかし7月、ロッカー点検の際、女性警察官と原告の女性との間にこのようなやりとりがあったといいます。
女性警察官:「被疑者ノートのつづりがほどけそうだから見せてほしい。あと、このページ破れてるよ」
原告の女性:「これは誰にも見せてはダメだと強く弁護士に言われている」
女性警察官:「施設内のことが書かれていないか確認しなければならない」
原告側はその後、原告の女性が拒否しているにも関わらず、女性警察官がノートを約15分にわたり持ち去ったと主張しています。
原告の女性が監視できない場所に、被疑者ノートを警察官が持ち去ったなどの行為は、黙秘権と接見交通権の侵害に当たるとして、北海道警察を所管する北海道に160万円の損害賠償を求めました。
原告 兼 原告訴訟代理人 河西 宏樹 弁護士:「警察の対応の改善を図るため法的責任を追及したい」
提訴を受けて北海道警察は「訴状が届いておらずコメントは差し控える」としています。
提訴までの流れは、以下の通りです。
6月22日 :長男(2)をクローゼットに監禁容疑で女性を逮捕
7月 6日 :警察官が"被疑者ノート"を持ち去ったと主張
9月 :嫌疑不十分で不起訴
12月20日:女性と担当弁護士が、北海道に損害賠償を求め提訴
「被疑者ノート」とは、日弁連が作成しているもので、「不当な取り調べを防ぐために取り調べ内容を記入する」書類です。
原告側は黙秘権と接見交通権の侵害だと主張しています。
「接見を盗み見されたのに近い」監禁容疑で逮捕・不起訴の女性ら提訴…警察に"被疑者ノート"持ち去られた (21/12/20 19:35)
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