感染拡大が続く北海道では、医療現場がひっ迫しています。特に病床数が少ない地方では、患者の増加により医療崩壊の恐れも指摘されています。
地方の医療体制はどのようになっているのでしょうか。
新型コロナウイルスの感染者19人が入院する北海道の旭川赤十字病院です。病室に入る際は防護服に隙間がないかチェックします。この状態で2時間治療にあたることも。暑さによる体力の消耗が激しいと言います。
旭川赤十字病院 牧野 憲一 院長:「マンパワーを確保しないと、これ以上無理なところまで来ている。限界点が近づいている気がする」
北海道旭川市内の吉田病院で発生したクラスター。感染は11月18日までに66人にのぼっています。
入院患者の多くは、介助を必要とし寝たきりの人もいます。このような状況下で疲弊する現場に旭川市は…。
西川 将人 旭川市長:「感染拡大に歯止めがかかっていない状況。人員の問題で受け入れが進まなくなることが予想される」
ひっ迫する地方の医療態勢。
現在、旭川市で新型コロナウイルス感染者の受け入れ可能な病床数は「102床」。そのうち6割が埋まっています。
こうした状況を受けて旭川市は11月16日、軽症者が療養できる宿泊施設の開設を北海道に要請しました。
医療現場の負担を減らし、重症者を受け入れられるようにするためです。このような動きは他の地方でも…。
平井 尚子 函館副市長:「病院で(患者を)引き受けられなくなったら、市の施設を活用していく」
函館市では患者が増加した場合、市の施設を利用することも検討。地方の医療現場は今どのような状況に置かれているのでしょうか?
11月17日に行われた、函館市新型コロナウイルス感染症対策会議です。現在、北海道南部地域の受け入れ可能病床数は「60床」で、そのうち30床以上が埋まっています。
主に患者を受け入れている市立函館病院では、既にひっ迫した状況だといいます。
今後、患者が増加した場合、軽症者はホテルでの療養が検討されています。さらに…。
平井 尚子 函館副市長:「不安なく過ごせるような対応をとっていきたい」
ホテルの準備ができないうちに患者が急増したら、市の施設を利用することも検討するといいます。自宅療養をなるべく避けたいという考えです。
感染拡大が続く中、地方の医療体制の維持が課題となりそうです。
【病床などの埋まり具合】11月17日現在
●北海道 病院(963床):693床(約72%)
●札幌市 病院(360床):222床(約62%)
●札幌市 ホテル(1000床):708床(約71%)
【日本医師会 中川 俊男 会長】
「今週末からの連休は『秋のガマンの3連休』」と発言。
不要不急の外出自粛、札幌との往来自粛が要請されている中、一人ひとりの自覚を持った行動が求められます。
感染総数6000人超北海道…"医療崩壊"の恐れも 札幌含めもう6~7割病床埋まる 3連休「ガマンを」 (20/11/18 21:25)
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