北海道三笠市で突如、道路に巨大な穴が開き車が転落した事故から12月11日で1か月。ここ数年、全国でも陥没事故などが相次いでいます。
わたしたちの暮らすマチに一体、何が起きているのでしょうか。
道路に開いた巨大な穴…深さ5メートルほどもある穴の中には大破した車が…11月11日、三笠市の道道で乗用車が転落し乗っていた男女3人が重軽傷を負いました。
12月11日で事故から1か月となりますが復旧のメドは立っていません。
全国でここ数年、相次ぐ陥没事故。道路の安全性が問われる事態となっています。専門家とともに陥没の現場を取材すると新たな危機が浮かび上がってきました。
三笠市で道路が陥没し車が転落した事故から12月11日で1か月。原因調査が行われる中、市民生活への影響が続いています。
水上 孝一郎 記者:「陥没が発生してから約1か月。いまだに通行止めが続いていて住民たちは道道を通ることができず迂回せざるを得ない生活が続いています」
通行止めの区間は現場周辺の2.5キロ。住民にとって岩見沢市に出かける際に便利な道でした。
付近の住民:「孫が岩見沢の高校に通っているから朝行くのに遠回り」
付近の住民:「岩見沢まではこれまでより10分余計にかかっている。大変です。早く直してほしい」
陥没により長引く生活への影響…
全国でもここ数年、工事が原因で福岡の博多駅前や、東京の調布市でも道路が陥没…11月には東京の武蔵野市でも道路に穴があく事故があり、原因を調査中です。
では三笠市の場合、陥没の原因は一体何なのでしょうか?
地盤工学に詳しい室蘭工業大学大学院の木幡行宏教授に現場で話を聞きました。
室工大大学院 工学研究科 木幡 行宏 教授:「川が左にあって右に沢。そこの下を北炭時代に排水管を通してたので、そこからじわじわと排水管から水が漏れて、上の方を侵食して空洞ができて大きくなって持ちこたえられなくてばっと落ちたという感じ」
11月25日、道が開いた有識者による会議でも指摘されていましたが陥没の原因と推測されるのは炭鉱時代に設置され、深さ12メートルの位置にあった排水管の破損。
長い時間をかけ土砂が排水管を通って流れ出し、道路との間に空洞ができていた可能性があるというのです。また、事故の前日隣の岩見沢市で24時間雨量が11月の観測史上最大の90ミリを記録していて、陥没の決定打になったとみられています。
室工大大学院 工学研究科 木幡 行宏 教授:「昔の地図や昔の方から工場だったよとか情報を集中的に点検するのが一つの手段。どこか深いところに昔の設置した排水管が残っていれば、陥没がないとは言えない」
いつどこで起きるかわからない道路の陥没。
三笠市は事故を受けて市道のパトロールの頻度を増やし、路面に損傷があれば迅速にアスファルト舗装をするなど対策を強化しています。一方、危険な道路を減らすためには、木幡教授は地方自治体だけではなく、国が整備を主導する必要があると指摘します。
室工大大学院 工学研究科 木幡 行宏 教授:「インフラは老朽化してダメージ受けて損傷したり陥没がおきたり崩れたりするので、国土強靭化の観点からすると維持管理予算をつけて道路を安全な状態にしていっていただきたい」
北海道は12月15日に専門家による2回目の会議を開き、陥没のメカニズムを考察し、道路復旧の方針を固めていくとしています。
"道路陥没事故"から1か月…いまだ復旧のメド立たず 全国でも相次ぐ陥没事故 原因究明は 北海道三笠市 (21/12/10 19:10)
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