心と体の性別が一致しないトランスジェンダーで、教師を目指す学生がいます。日本では11人に1人が、自分自身を「LGBT」性的マイノリティだと認識しています。
多様性を認め合える社会にするため、いま政治に求めることとは。
札幌市厚別区の大学院生、高橋愛美さん(24)には忘れられない写真があります。20年前の3歳の七五三。
写真の中には可愛く着飾った女の子。はじける笑顔はなく、ドレスを着ることに激しい違和感と抵抗感がありました。
愛美さん:「(まわりから)『笑って』と言われて笑えるかと思っていた」
高橋さんは心と体の性別が異なるトランスジェンダーです。
体は女性に生まれましたが、心は男性。名前の読み方を「まなみ」から「まさはる」に変え、男性として生活しています。
トランスジェンダーや、同性を好きになるレズビアン、ゲイなどの性的少数者はいま、日本に11人に1人いるといわれています。
高橋さんは高校まで女の子の「愛美」を演じ、周りから浮かないように過ごしてきました。
愛美さん:「高橋愛美さんが実は"心が男性"とわかったときに果たして何人が認めてくれるか考えたら怖くて怖くて言えなかった。本当の自分をさらけ出した瞬間に今まで積み上げてきたものが全部なくなるんじゃないか。その怖さは中学校のころからすごくあった」
母親の愛紀さんにカミングアウトしたのは高校2年生のとき。本当の自分を隠して生活することへの苦しさや女性扱いされることへの反発が強くなり、親子関係が険悪な状態になりました。
愛美さんの母 愛紀さん:「なんでこの子は高校生にもなって反抗期なんだろうと。思い返せば『女の子なんだから』と常に言っていたと思う。日常的に苦痛を味わっていたわけだから、普通のことも素直に聞けない。今だから理解できる」
愛紀さんにありのままの自分を受け入れてもらい、気持ちが軽くなったという愛美さん。若い世代に向けていま取組んでいることは。
愛美さん:「若者中心に活動する団体の代表を務めることになりました」
中学、高校時代に悩みを相談できる場がなく息苦しさを感じた経験から、いま仲間を募り若い世代の受け皿となる居場所づくりに取組んでいます。
愛美さん:「若い世代に特化した情報交換会をやってみたい。自分たちよりも下の世代がより自分らしさを諦めずに生活できる世の中をつくりたい」
志した職業は「教師」。苦しい思いをした学校が多様性を認めあう空間に変わってほしいと願っています。生徒の前でも自分のアイデンティティは隠さないつもりです。
愛美さん:「女性として教壇に立つことは絶対に嫌だった。教員にはなりたいけれど、うそをついて子どもの前に立つのは嫌だと思った」
Q.社会を変えたいと思って教員を目指している?
愛美さん:「学校を個性を発揮できるような場所にしないといけない」
4月から教壇に立つことが決まりました。生徒ひとりひとりに向き合うきめ細やかな教育が、多様性をはぐくむと信じています。
愛美さん:「多様性を認め合える人を育てる。人と違う個性に対して『おもしろい』と受け入れて、自分を出せるような環境。一人一人が輝けるような教育をできるようにサポートしてほしい」
多様な生き方を認め合うベースづくりを教育の現場から。この声が届く社会の実現を愛美さんは願っています。
(衆院選2021・北海道)
「多様性を認め合える人を育てたい」教育の場に"トランスジェンダー"として入る学生…実現願う社会像は (21/10/30 09:00)
カテゴリ一覧
スポーツ
ニュース
音楽
ラーニング
趣味
グルメ
ガールズ
ゲーム
ギャンブル・宝くじ
エンタメ
アニメ・漫画
どうぶつ