最大震度7の揺れを観測し、44人が犠牲となった胆振東部地震から9月6日で3年です。各地で犠牲者への祈りが捧げられました。
地震で大きな被害を受けた厚真町。地震発生時刻の午前3時7分に手を合わせた厚真町の農業、伊部義之さん(53)です。地震で農家の仲間を失いました。
伊部 義之さん:「元気でやってるよってことと、新しい技術の実験で作った米を食べる前に震災がきて食べ損ねちゃったから、今年は実験したお米食べられるかもしれないよと言いたい。すごく長かった。せっかく助かった命。自分なりの形で恩返ししたい」
厚真町では大規模な土砂災害などで37人が犠牲になりました。特に被害が大きかった吉野地区では土砂が一瞬にして住宅や水田を飲み込み、多くの犠牲者を出しました。
それから3年、吉野地区を上空から見ると…。
八木 隆太郎 キャスター:「山肌を見ると崩落防止のコンクリートの型枠が埋められている。あれから3年。道路や山肌の整備は進んでいますが、山の木々はほとんどありません」
現在も続く、土砂崩れの復旧工事。追悼に訪れた人は亡くなった人をしのび、復興への思いを新たにしました。
救助活動に従事した元自衛官:「被害にあった人の苦しい思い、たまに思い出すと胸が痛くなる」
同級生を亡くした人:「(3年経っても思いは)変わらないです。亡くなった人たちは帰ってきませんので、残っている人間が頑張って生きていくしかない」
一方で地域を再生する動きも…。
小出 昌範 ディレクター:「富里地区ではコミュニティーを守ろうと、避難所機能を持った集会所が建てられています」
人口が減少する山間部の集落を維持するため、新たな集会所の建設が進みます。完成は12月の予定です。
宮坂 尚市朗 厚真町長:「犠牲になった人の思いをしっかり受け止めながら、厚真町の復旧・復興、創生への決意を新たにした」
一方、地震の揺れで液状化現象が起きた札幌市清田区では。
八木 隆太郎 キャスター:「里塚地区、3年前一帯は道路が大きく陥没し、家が傾き泥水で覆われていましたが、きれいな里塚の住宅街が戻ってきました」
こちらは午後5時30分すぎから北広島市大曲並木地区で開かれているキャンドルナイト。地域再生の願いを込め灯がともされました。
この地区では住宅17棟が全壊の被害にあいました。被災した住民らで作る復興委員会は建物が取り壊された土地にランタンを並べました。
企画した復興委員会 竹内 明広 委員長:「もう少し復興していると思ったが、見た感じでは復興は遠いかな。自分たちみたいな思いはしてほしくない」
大曲川沿いの11棟が全壊した土地は北広島市が買い取り緑地化する予定で、復興委員会は住民らが集える場所を設置するよう要望しています。
胆振東部地震から3年、北海道内は祈りの日を迎えています。
「元気でやってるよ」「生きていくしかない」胆振東部地震から3年…"地域再生"への願い込め祈り捧げる (21/09/06 20:05)
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