北海道内では9月1日、新たに351人が新型コロナウイルスに感染。減少傾向にはあるものの、依然予断を許さない状況が続いているとして、秋元札幌市長と札幌市医師会長が共同で会見を開きました。
札幌市医師会 今 眞人 会長:「医療提供の仕組みが新型コロナウイルスの爆発的な感染拡大で崩れようとしている。まさに緊急事態です」
秋元札幌市長と札幌市医師会は1日に開かれた共同会見で、今後の感染拡大による医療提供体制に危機感を示し、増加する自宅療養者への在宅医療の態勢を強化するとしました。
また札幌市医師会は18日から札幌市医師会館に一般市民を対象とした集団接種会場を開設し、ワクチン接種を促進するとしました。
接種はファイザー製のワクチンを使用し、1日あたり350人の接種を見込んでいます。
北海道内では1日、新型コロナウイルスの患者3人の死亡が確認されましたが、新たな感染確認は札幌で173人、旭川市で49人など、あわせて351人で、8日連続で前の週の同じ曜日を下回っています。
札幌市では患者の重症化を未然に防ぐ「抗体カクテル療法」を行う外来拠点を1日から開設しました。
外来拠点となる札幌市中央区の「第1入院待機ステーション」には、市内の医療機関から医師と看護師が派遣され、常時5人態勢で患者10人を目安に、診察から経過観察までを集中的に行います。
「抗体カクテル療法」はウイルスの侵入を阻止し、重症化を未然に防止する効果が期待されていて、札幌市内では7月からすでに20の医療機関で、入院患者約160人に投与されています。ほとんどの患者の症状に改善がみられたということです。
北海道内の感染者は8日連続で前の週の同じ曜日を下回っていて、減少傾向が見られます。
北海道医療大学の塚本容子教授は、減少傾向を認めつつ「デルタ株は感染力が強い。気を抜くとすぐに増えるので要注意」と感染対策の徹底を訴えます。
年代別で見ると、「子ども」の感染が目立ちます。
グラフの一番下、オレンジで示した「10代以下」は7月後半から増加し、8月には第4波のピークを超えています。
この背景を塚本教授はデルタ株の感染力の強さをあげ、「子どもは重症化はしにくいがゼロではない。感染者が増えると重症化のリスクが高まる」として注意を呼びかけています。
北海道が東京に比べ感染者も重症者も増加せずにいる状況について塚本教授は、「東京ではデルタ株の変異が見つかった報告がある。全国でどんなウイルスが流行しているのか監視体制を強化しないと把握できない」と指摘。
「北海道が悪い方向へ行く可能性もあるので、監視体制を整えることが必要」としています。
札幌市医師会は、新たな集団接種会場を設置することになりました。
・場所:札幌市医師会館5階ホール(札幌市中央区大通西19)
・期間:予約開始 9月 8日~(札幌市ホームページで)
接種開始 9月18日~(土日のみ)
・規模:1日 約350人
塚本教授は、接種会場を増やす取り組みを評価する一方で、「毎日でなくても夜に会社帰りに行けるなど、ニーズにあわせた時間帯も検討してほしい」としています。
「まさに緊急事態」医師会危機感…新たに接種会場も 子どもの感染拡大 専門家"デルタ株"監視体制強化を (21/09/01 20:55)
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