2年ぶりに行われた「全国学力・学習状況調査」で北海道は小中学校ともに全国平均を下回りました。
中学校は全国との差が縮まった一方で、小学校は拡大。コロナ禍で学びへの不安を感じる声もあがりました。
小学6年と中学3年生を対象に行われる「全国学力・学習状況調査」。2020年は新型コロナウイルスの影響で見送られ、2年ぶりに公立では全国2万8440の小中学校で実施されました。
北海道は小中学校ともに全国平均に届かなかったものの、中学校では前回調査より0.4ポイント差が縮まりました。
ただ、小学校は前回より0.6ポイント差が拡大。2007年から始まった調査で過去1度も全国平均を超えていませんが、北海道教育委員会は「改善傾向がみられる」としています。
一方で「ICT機器」と呼ばれるパソコンやテレビ会議システムなどの活用度合いは全国平均を上回っていて、北海道教育委員会は、今後1人1台の端末を効果的に活用するなど、きめ細かい指導をしていきたいとしています。
調査ではコロナで休校となった期間のアンケートも行われ、小学校で「勉強に不安を感じた」という回答が3割を超え、全国平均を4.6ポイント上回る結果となりました。
全国の平均正答率と北海道の学力の差を見てみます。
※数字は全国平均との差(前回調査との差)
国語 数学
・小学校 -1.5(-0.5) -2.7(-0.6)
・中学校 -0.1(+0.6) -1.3(+0.4)
小中学校ともに全国平均を下回っていますが、中学校は前回の調査から改善し、国語はほぼ全国平均となりました。
課題は「算数・数学」で、小学校は全国より2.7ポイント、中学校は1.3ポイント下回りました。「計算・図形」「記述式」への対応が必要になりそうです。
1日あたりの勉強時間も全国より低くなっています。
【1日1時間以上勉強する割合(前回比)】
・小学校:58.3%(+0.7) 全国比では-4.2ポイント
・中学校・71.9%(+8.7) -4.0ポイント
学校の授業以外で「1日1時間以上勉強する割合」は、小中学校ともに前回調査より上がりましたが、全国平均より約4ポイント下回っています。
一方、今回の調査ではコロナ禍での学習への不安も明らかになりました。
一斉休校となった2020年4~5月ごろ「勉強に不安を感じたか」という質問に、「感じた」と回答した小学生は34.4%。全国より4.6ポイント高くなりました。
「どちらかというと感じた」も含めると約6割が不安を抱える結果となりました。
学習や生活の状況を把握するため、学校側の取り組みで全国を上回った主なものは以下の通りです。(全国との比較)
・登校日を指定して学校で直接指導:64.3%(+5.0)
・電話やFAX :78.6%(+6.1)
・双方向型オンラインシステム :15.3%(+9.4)
教育現場では1人1台の端末の配備が進められていて、札幌市教育委員会では9月13日から学校長の判断でパソコンの持ち帰りを認めることになりました。
コロナ禍での学びの機会の確保に向け、現場の模索が続いています。
コロナ禍「学びの不安」小学生約6割が実感…学力調査 "算数・数学"で差の解消へ オンライン活用も加速 (21/08/31 19:55)
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