古着やペットボトルを再生して作られたリサイクル製品の巾着。先日北海道札幌市の高校で行われた学校祭で、お菓子を詰めて販売され大好評となりました。
そこには高校生自らが未来を見つめ、挑戦する姿がありました。
市立札幌藻岩高校「第47回学校祭」。販売している、可愛らしい巾着をプロデュースしたのは、女子バレー部の有志7人です。
藻岩高校3年 朝倉 愛葉さん:「回収した服で、持続的な社会に向けてアクション起こしたい」
高校生:「かわいい~」
藻岩高校3年 館田 梨奈さん:「おむすびは、高校生にとって身近な食べもの」
ネーミングは「おむすび巾着」。製品化されたデザインには、北海道への大きな愛が描かれていました。
市立札幌藻岩高校女子バレー部。
3月、新3年生にとって残り3か月を切った活動に力が入る中、傍らでストレッチをしているのは朝倉 愛葉さん。
試合中に靭帯を損傷し、まだまだ皆と一緒に練習はできません。
でも、バレーボールと同時にもう一つ大きな学校祭のプロジェクトに取り組んでいました。
きっかけは、2020年秋に行われた学校祭。コロナ禍で規模が縮小したものの、行われた講演会で「古着が日本中に溢れている」こと、これを再利用して商品化する技術が日本にあることを知ったのです。
藻岩高校3年 朝倉 愛葉さん:「服の廃棄の事実を私たちが知らなかった」
日本で年間100万トンもの古着が捨てられていることを知ってほしい。
交流のある中学生に協力を呼びかけました。
藻岩高校3年 朝倉 愛葉さん:「思っていたよりたくさんの古着を持ってきてくれた」
集まった古着は車1台では運びきれないほど。
これをどんな形に再生させるか、循環型社会を目指す札幌の「テックサプライ」に持ち込み、協力を求めました。
藻岩高校3年 朝倉 愛葉さん:「高校生としてアクションするからこそ、意味があるものになると思う」
例年、学校祭は高校以外から多くの人が訪れるため、古着の現状を知ってもらうには絶好の機会です。
それを成功させるため「SDGsクエストみらい甲子園」という大会に出場することを決めました。
古着の現状とリサイクルの重要性をまとめ、ビデオで発表。高い評価を得ることができました。
学校祭まで4か月。練習、試験。さらにコロナ禍の事情もあり、商品開発は思うように進みませんが…。
市立札幌藻岩高校 高木 大作 先生:「試行錯誤しながら、楽しみながらやっている」
古着から再生するアイデアは「巾着袋」に固まりました。
でもどんなデザインがいいのか。協力する東京や札幌のスタッフとミーティングを重ねる中で、"買いたくなる商品"になるための「付加価値」をつけること。と大人からはアドバイスが飛び出します。
藻岩高校3年 朝倉 愛葉さん:「大人の方からの提案は、自分たちが思う2倍3倍上を行き、圧倒されてました」
なかなか決まらなかったデザインは、北海道らしい2つ。
イクラを添えた「おむすび」と「甘納豆の赤飯」に決まりました。
さらに北海道をかたどった大きな巾着も。
これに付加価値をと道内の老舗菓子メーカー2社が、協力してくれることになりました。
学校祭前日、高校近くのスーパーにメンバー全員が訪れました。
約400個の巾着の中に入れるお菓子を受け取りに来たのです。
千秋庵製菓 辻谷 美智代さん:「地域貢献で北海道の銘菓を巾着の中に入れたいということで、ぜひ協力したいと」
早速学校に戻り、翌日への準備に。詰めていくのは千秋庵の季節限定のノースマンと、わかさいも本舗の北海道銘菓の定番”わかさいも”です。
高校生:「おー!かわいい!」
10%の古着と90%ペットのリサイクル素材からできた巾着袋。
メッセージカードも入れて販売します。
7月15日、いよいよ迎えた藻岩祭。
コロナ感染を予防しながら、高校生ならではの活気あふれる学校祭がスタートしました。
2年ぶりの学校祭にどの顔も笑顔で輝いています。
バレー部有志のブースも販売開始。この方も・・・
市立札幌藻岩高校 尾崎 茂樹 校長:「2つください。自分の学校の生徒だと思うと、誇りに思います」
環境を考え、目を引くデザインで、人と人を結び笑顔にさせる「おむすび巾着」。
藻岩高校3年 朝倉 愛葉さん:「生産者側に立てたのが、今後を見るうえで視野が広がった」
北海道の未来に向けた挑戦が、高校生のアイデアで一つの形になりました。
「古着」から北海道の未来を…資源をつなぐ女子高校生の挑戦 老舗菓子メーカーも協力し"お結び巾着"完成 (21/07/24 10:00)
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