東京オリンピック開幕まで1週間。
札幌ではマラソンの準備が進み、道内のホストタウンでは海外の選手団を迎える準備が進んでいます。
コロナ禍の影響で自治体では、当初の予定から大幅な変更を強いられています。
本田 祐里佳 記者:「マラソンコースの沿道には、東京オリンピックを記念するプレートが設置されました。マラソンのスタート地点ですが、プレートにもスタート地点の文字が記されています」
8月7日と8日に札幌で行なわれる、東京オリンピックの男女マラソン。
スタート地点の大通公園やコースの沿道上に、距離表示板が設置されました。
ブロンズ製で縦横それぞれ30cm。
大会終了後も残し、オリンピックのレガシーとして活用する予定です。
恵庭市 企画課 山口 勝 課長:「裏口を選手専用にして出入りしてもらう」
海外からの選手団を受け入れる自治体でも準備が進みます。
感染対策とおもてなしは、両立するのでしょうか?
中学生:「ビエンベニードス ア ハポン!(日本へようこそ)」
スペイン語を勉強する中学生たち。
恵庭市がホストタウンになっている、中央アメリカのグアテマラ選手団への挨拶の練習です。
東京オリンピックの競歩に出場する選手やコーチなど10人が、7月23日に事前合宿で恵庭市を訪れます。
歓迎の思いを伝えようと短冊を作りました。
中学生:「いつも通りいかないこともあり、大変だと思うが金メダルをとってほしい」
中学生:「日本の選手も応援したいけれど、グアテマラの選手がはるばる来てくれるのもうれしいので、みんなに頑張ってほしい」
ホストタウンとは海外の選手団を受け入れたり、スポーツを通して国際交流を深めたりする取り組みで、北海道内では22の自治体が国に登録しています。
恵庭市 企画課 小井 奈月さん:「ホストタウンとして事前合宿ができるかどうか、準備が進まない部分もあったが、競技が近くなり、多くの市民に関心を持ってもらうため、(グアテマラを紹介する)パネル展示をすることにした」
当初は市民とのスポーツ交流や応援バスツアーを予定していましたが、感染拡大防止の観点から中止しました。
選手たちの行動も制限されます。練習場所は郊外の河川敷です。
恵庭市 企画課 山口 勝 課長:「市民と直接触れ合わないよう、管理できる場所を練習場にした」
宿泊先のホテルでは選手と客が接触しないよう、対策を進めています。
恵庭市 企画課 山口 勝 課長:「正面玄関は客専用。裏口を選手専用にし出入りしてもらう。選手専用で、こちらの階段を使用してもらう。3階12部屋・2階6部屋の18部屋を貸し切りにしている」
感染対策のため制限が多い中、少しでも選手たちを元気づけようという動きも。
八木 隆太郎 キャスター:「こちらがグアテマラの選手団のために作られた、特別メニューです。とてもボリュームがあります。色んな野菜を使い、現地のスパイスを使うなど、栄養も配慮したそうです」
恵庭市内のレストランが、グアテマラ選手団の昼食を作ることになりました。
鶏肉をクローブ、クミンなどのスパイスで煮込んだ伝統料理「ぺピアン」や、トウモロコシの粉で作った「トルティーヤ」など、グアテマラでよく食べられる料理です。
グアテマラに3年間駐在経験のある人に試食してもらうと…。
恵庭市 企画課 杉本 要さん:「懐かしい味がする。ラテンの味だ。これは選手も気に入ると思う」
現地の味をここまで再現するのには、苦労しました。
グアテマラ料理に初めて挑戦したシェフは。
イタリア酒場 宙 溝口 友和さん:「(現地で使う)米が取り寄せにくかった。新ジャンルの中南米の料理だったので、困惑した。乳脂肪分・バター・生クリームなどを一切使ってはいけないのと、タンパク質と炭水化物を多めに心がけた。喜んで食べてくれればいいなと」
オリンピック開幕まで1週間。感染対策の徹底とできる限りのおもてなしを模索し、自治体の準備が進んでいます。
恵庭市は当初、市民との交流会やバスツアーなども予定していましたが、食でおもてなしをするという発想です。
北海道医療大学の塚本容子教授に、東京五輪のホストタウンとして注意すべき点を聞いてみました。
「取材した恵庭市の感染対策はばっちりという気もしますが、気になるのは清掃時の注意や、直接人と接しないところでの感染対策も気にしていただきたい。もうひとつは、色んな"おもてなし"をする中でどうしても接触する機会が増えてしまう。人が集まる場所での換気を気を付けるなどした方が良い」と話しています。
北海道には、7月17日以降も、五輪選手団が事前合宿に来ます。
【到着済み】
・函館市:カナダからバドミントン選手団
【これから到着】
・壮瞥町:フィンランドの競歩の選手団
・北見市:エクアドルからマラソン・競歩の選手団
・士別市:ドイツからマラソン・競歩の選手団
「合宿のまち」といわれる士別市では、こんな対策をしています。
士別市と和寒町の計13の小中高校の学校給食に7月21日、ドイツ料理を出すことにしています。
「カリーブルスト」というソーセージや「アイントプフ」というスープなどが用意され、ドイツの選手が普段どんなものを食べているのか知ろうということです。
また選手とのオンライン交流会も予定されています。
東京五輪 海外選手団の受け入れ準備進む… 「ホストタウン」 “おもてなし”と感染対策に苦心 (21/07/17 09:00)
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