過去最多に迫る深刻な状況です。
北海道南部の福島町で7月2日に遺体が見つかった事故で、クマの被害と確認された場合には、北海道内の2021年の死傷者は8人となります。
私たちはクマにどう備えれば良いのでしょうか?
林を歩く2頭のクマ…。6月中旬、札幌市西区の山林で撮影された動画です。
手稲山の登山道が近く、散歩客も多い場所で警戒が強まっています。
そして稚内市でも7月4日、海岸や道路を移動するクマの目撃が相次ぎ、ハンターが出動し駆除する事態となりました。
防災無線:「クマが出没しました」
さらに7月2日には北海道南部の福島町で性別不明の遺体が見つかりました。クマに襲われた可能性が高く、遺体は畑作業に出ていた近くに住む70代の女性とみられています。
付近の住民:「前から(クマが)いるという話はあるが、こういう騒ぎは初めて」
付近の住民:「駆除してもらいたい」
現場は住宅に近く、危機感が高まっています。
水上 孝一郎 記者:「事故を受け、現場ではクマが身を隠す場所をなくそうと、草刈りが行われています」
付近の住民:「きたか…という感じ。見通しをよくするために草刈りをしている。仕事をしている場合じゃない」
福島町では7月5日、専門家による現地調査が始まり、クマの駆除を含めて今後の対応を検討しています。
北海道内で相次ぐクマの被害。
6月には札幌市東区の住宅街にクマが出没し男女4人が負傷する事故もあったばかりです。このクマは一体どこからきたのでしょうか。
道立総合研究機構 間野 勉 専門研究主幹:「石狩川渡ってきた。そのあと茨戸川から伏籠川に、そして用水路に入って、あそこまで来た。人に気付かれずに札幌市の北区や東区まで来られてしまった」
市街地での出没に加え、福島町の事故がクマによるものと確認された場合、2021年の死傷者は8人となり、1964年と並び過去最多となります。
道立総合研究機構 間野 勉 専門研究主幹:「個体数が過去と比べて増加傾向にあってかつ分布域も拡大。人間とクマの衝突、軋轢(あつれき)は増えていく。収束するための危機管理の仕組みが必要」
これまで目撃情報がなかった場所でも出没し始めたクマ。今後もより警戒が必要となりそうです。
北海道内では2021年に入り、すでに8件のクマの被害が出ています。
・4月10日:厚岸町 山菜採り 男性死亡
・4月27日:富良野市 クマ駆除 男性負傷
・6月14日:厚岸町 林内作業 男性負傷
・6月18日:札幌市 ごみ出し 男性軽傷
・ :札幌市 ごみ出し 女性負傷
・ :札幌市 歩行中 男性重傷
・ :札幌市 自衛隊警備 男性負傷
・7月 2日:福島町 畑作業中 女性遺体発見(状況確認中)
道立総合研究機構の間野 勉 専門研究主幹は、「クマの出没に備えた町づくり」が必要とし、町の構造の工夫や情報発信を強化すべきと指摘しています。
すでに死傷者8人…相次ぐクマ被害 1964年と並ぶ"過去最多"か 専門家「町づくりの構造の工夫」指摘 (21/07/05 19:30)
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