北海道内の65歳以上の高齢者へのワクチン接種率(1回目)は、43.7%(6月27日時点)。札幌市は46.3%(28日時点)ですが、後志地方の寿都町は全町民で約80%(30日時点の見通し)と高くなっています。
北海道内の他の地域と比べて、飛びぬけて接種率が高い後志地方の寿都町。全国の自治体が接種率を上げようと努力する中、寿都町で着実に町民の接種が進むのは、ある理由がありました。
主力産業は漁業や水産加工業。人口約2800人の町、寿都町。町唯一の診療所には1日80人ほどの人がワクチン接種に訪れていますが、その中にもう高齢者の姿はありません。
接種に訪れた人:「22歳です。(これだけ早いのは)ありがたい。妻が妊娠しているので」
接種に訪れた人:「家族全員打ちます。ビックリしました。無職だからこんなに早く打てると思わなくて」
北海道内の高齢者の接種率はまだ半分ほどですが、寿都町では、すでに65歳以上の接種を完了し、若い世代の接種も始まっていました。そして28日…
診療所を訪れたのは高校生です。寿都町のワクチン接種が早く進むのは、ある理由がありました。
すでに65歳以上の高齢者がワクチン接種を終え、町内の接種率が間もなく80%に達する寿都町。警察官や学校、保育園など子どもと接する職業を始め、商工会でも1回目の接種を終えています。
寿都町 町民課 西 弘美 課長:「65歳未満の人も予約を受け付けない。全部日時指定して来ていただくスタイルでやっています」
寿都町では電話やインターネットで個人が予約をするのではなく、町が業種や施設によって優先度を決め、接種日を指定します。町民はその日に合わせて診療所で接種を受けます。
寿都町 町民課 西 弘美 課長:「(高齢者の)対象者が1139人。うち打ったのが1095人なので96%」
片岡 春雄 寿都町長:「96%? すごい」
この方式を進めたのは、自身も接種を終えた片岡町長でした。
片岡 春雄 寿都町長:「町民の立場に、お年寄りの立場に立って考えた時に、まずインターネットはお年寄りできませんよね。どうすることがみなさん一番安心できるのか」
そして28日、接種のバトンはいよいよ高校生に…。診療所を訪れたのは約60人の生徒たちです。
接種を受けた寿都高校2年の男子生徒:「少しでも抗体を付けて安全に過ごせたらいい。もし副反応があったとしても、ほかの高校の参考にしてほしい」
接種を受けた寿都高校3年の女子生徒:「私の意思で受けました。受験生なので進路準備で町外への外出が増えるので、少しでも不安を減らしたいと思いました」
部活の試合と重なって受けられなかった野球部の生徒8人は、7月3日に受ける予定です。野球部の生徒が接種を完了すると、全校生徒のほとんどが1回目の接種を終えます。
寿都町では今後、小中学生への接種を進める予定です。
寿都町で取り組んでいるのは住民が予約をするのではなく、「日時指定制」です。
・5月12日~高齢者
・6月14日~学校・幼稚園の職員、水産加工・警察
・6月28日~子ども
子どもへの接種スケジュールです。
・高校生:7月19日(2回目)
・中学生:7月7、9日(1回目)
28日、30日(2回目)
・小学生:誕生日で12歳を迎えた人から(7月以降)
北海道医療大学の塚本容子教授は、アメリカで通常より「心筋炎」が多く出ているとした報告を例に「副反応がまったくないワクチンはない。高齢者より若者の方が不安を抱えている人が多いというデータもある。家族でどのようなメリットがあるか考えてほしい」と話しています。
もう高校生で開始 全町民のワクチン接種率80%へ…予約受けない"寿都町方式"が奏功 小中学生も視野に (21/06/28 20:15)
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