6月23日午前8時ごろ、札幌市中央区宮の森の幹線道路沿いの自動車販売店の駐車場にシカが2頭現れました。
交通事故を警戒する警察や市役所の職員の他、市民らが見守りますが動く気配はありませんでした。
市民は「こんな市街地でびっくりした」「かわいい。でも、身動きできなくて困っているんだね」と心配していました。
シカがのんびりと草を食べる時間もありましたが、大きな音が聞こえると驚いて立ち上がる場面も。周囲に緊張が走りました。
日没となり警察などは市民が少なくなったのを見計らい、山に戻そうとシカとの距離を詰め始めます。
午後8時30分ごろ、シカは住宅地に入り南西の山の方に向かいました。その後、目撃情報がないことから山に戻ったとみられています。
札幌市円山動物園 参与の小菅 正夫さんは「これから子育ての時期。メスだけで暮らすようになって、オスが(群れから)出される。頭数が増えてるから、安住する場所がないので(市街地に)出てくる」と、初夏は注意が必要だと話します。
12時間にわたるにらみ合いとなりましたが、小菅さんは「おそらく落ち着かせていたことが正解。(シカが)冷静になり本来の生息地に帰ったのではないか。人にもシカにも幸せなことで良かったと思います」とけが人も出なかった今回の対応について評価しました。
北海道内ではシカが関係する交通事故が年々増えていて、2020年は約3500件。札幌市周辺が4割を占めています。
身近に出没したらまずは驚かさないことが大切です。追い払おうとするとシカがパニックになり事故やけが人が出かねません。
近づかないことも大事です。かわいいと思って近づいたりして蹴られたりするかもしれません。
自治体や警察に連絡し、人もシカもけががないようにしましょう。
“にらみ合い”12時間… 札幌の市街地にシカ2頭 夜に山方向へ立ち去る「落ち着かせて正解」 (21/06/24 20:05)
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