北海道内の企業では最も早く、調剤薬局大手が6月23日からワクチンの職域接種を始めました。若手社員も続々、接種を受けています。
調剤薬局などを経営するアインホールディングスは、23日から札幌市白石区の本社でワクチンの接種を始めました。市内の医療機関に依頼し打ち手の医師を確保するなど準備を整えました。
アインホールディングス 近藤 理絵 課長:「今のところ新型コロナウイルスについては一番有効な手段がワクチン接種。できることはすべて対応しようと動き始めました」
対象となるのは社員と家族に加え、ドラッグストアや複合商業施設で働く従業員とその家族です。使用するワクチンはモデルナ社製で、初日は約200人が接種を受けました。
アインホールディングス 池田 健人 企業情報部長:「仕事柄、外で多くの人と会うので、自分の安心と相手に与える安心感を高めたくて接種を希望した。良かった」
アインホールディングス 土居 由有子 指導監:「融通が利くので仕事の都合によって(接種日を)選べる。すごく助かっています」
一方で課題も見えてきました。
札幌トラック協会 野村 佳史 副会長:「ドライバー不足がコロナ前から言われていて、みんな一気に接種を受けて(副反応などの)症状が出ると困る」
物流を担うトラック運転手。全国各地を移動する仕事で、感染予防のためより早い接種を希望していますが、ほとんどが数十人規模の中小企業。集団接種による副反応が一斉に出ることも心配です。
札幌トラック協会 野村 佳史 副会長:「仕事を止めない、物流を止めないというのが1番の課題」
同じ問題を抱えるバスやタクシーの協会は24日、共同で札幌市に協力を求める要望書を提出します。
自民党・道民会議 浅野 貴博 道議:「警察官、知事など北海道のコロナ対策本部会議に出席する幹部職員、ワクチンの優先接種を北海道はどのような認識か」
道議会で議題となったのが、「警察官」のワクチン接種です。
北海道などによりますと、道内では消防職員は約8割が接種を終えているものの、警察官の接種はほとんど進んでいないということで、道警の接種計画の遅れを指摘する意見が相次いでいます。
日常生活に不可欠な仕事を担う労働者、いわゆる「エッセンシャルワーカー」の接種は今後の大きな課題となりそうです。
北海道内では126件の「職域接種」の申し込みがあります。
「職域接種の課題」を北海道医療大学の塚本容子教授は4つあげます。
1つは「医師の確保」。釧路市では医師を集めるため日給17万5000円に設定するほど苦労した現実もあります。
塚本教授は「アメリカやイギリスでは医師の判断を前提にせず、薬剤師が判断するケースも出ている。規制緩和も必要ではないか」と指摘しています。
このほか「会場の確保」、「打ち手の確保」、「ワクチン供給量」の課題が浮上しています。職域接種をどのように進めていくのか。整理しなければならない課題がまだありそうです。
「安心感高めたい」「仕事を止めない」始まった"職域接種"期待と不安の声…医師確保・供給量で課題も (21/06/23 20:20)
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