低迷する北海道内のワクチン接種率ですが、いよいよ加速しそうです。北海道は新たにワクチンの集団接種会場を開設することを決めました。
この会場で、1日1000回の接種を目指します。
鈴木 直道 北海道知事:「市町村の接種に影響を与えない形で人的な確保をし、2万人分・4万回の接種ができることになった。札幌市、江別市、恵庭市、千歳市の4市が対象です」
北海道は、新型コロナウイルスのワクチン接種を加速させるため、新たに6月中旬から札幌市厚別区の「ホテルエミシア札幌」に集団接種会場を開設します。
対象となるのは石狩地方に住む65歳以上の高齢者で、アメリカの製薬会社「モデルナ」のワクチンが使用されます。
いわゆる「打ち手」となる医療従事者は、札幌医科大学などのほか医師会からの派遣も検討していて、2万人規模、1日1000回の接種を予定しています。
一方、政府は職場や大学などでの「職域接種」の受け付けを8日から始めました。
1000人以上の規模の企業から始める方針で、中小企業は商工会議所などを通じた共同での実施も可能としています。
12人の社員が在籍する札幌市西区のプラスチック加工会社は、新たな動きに困惑しつつも期待を寄せています。
アイドウ 金田 日悟 社長:「(社員には)健康であってほしいと思うので、そのためにワクチンが必要。1日でも早くというのはどこの社長でも思うことだと思う」
職域接種は6月21日から始まる予定です。
北海道ワクチン接種センターの概要です。
・対象:札幌市、江別市、恵庭市、千歳市の65歳以上の高齢者
・接種:約2万人、1日1000回想定 「モデルナ社製を使用
・開始:6月19日~毎日
・予約:6月14日~WEB予約のみ(接種券が必要)
北海道は全国的に見て、65歳以上の高齢者への1回目の接種状況が遅れています。
全国での1回目のワクチン接種率の主な状況です。(6月7日時点)
1位:山口県 12.7%
2位:和歌山県 12.6%
3位:高知県 12.2%
34位:東京都 6.27%
38位:大阪府 5.88%
42位:北海道 5.62%
この状況を、とよひら公園内科クリニックの藤本晶子院長は、「医療従事者も当初3月から接種できると聞いていたが、自分も4月最終週だった」とし、全体的な遅れを指摘したうえで、冷凍保存が必要なファイザー社製のワクチンも、「冷蔵保存」で31日まで認められたことをあげ、今後接種が広がることへ期待を込めました。
全国的に見て接種率が高い和歌山県と札幌市の違いを見てみます。
札幌市 和歌山市
・65歳以上の高齢者: 約54万人 約11万人
・個別接種: 約480 約280
・集団接種: 2か所 3か所
・接種率(1回目): 10.7%(3日) 42.3%(6日現在)
(2回目): 0.04% 10.5%
1医療機関あたりの接種数で単純に比較すると、札幌市1125人に対し、和歌山市が393人。1つの医療機関の負担が少ないことがわかります。
札幌市では内科が中心ですが、和歌山市は耳鼻咽喉科や小児科、整形外科など幅広い診療科が接種に従事していることもあげられます。
とよひら公園内科クリニックの藤本晶子院長は、「通常診療をやりながら打てるのは1週間で40人が限度。1000人以上接種するのに何日かかるか。内科だけでは厳しい」と現状を話します。
札幌市内の集団接種会場は、「札幌エルプラザ」(北区)、「札幌パークホテル」(中央区)に加え、「ホテルエミシア札幌」(厚別区)が6月19日から。「札幌コンベンションセンター」(白石区)が6月20日過ぎから加わります。
接種率を上げるためにどうしたらいいのか。とよひら公園内科クリニックの藤本晶子院長は、「集団接種会場のパークホテルに行った高齢者が、余剰分があるのに『予約をしてないから帰された』という話をよく聞く。せめてそれなら予約だけでも会場で対応したり、集団接種会場を増やしたりする対応が必要」と話しています。
札幌市に4か所目の集団接種会場を北海道新設…"接種加速"へ…現場から「幅広い協力と会場増設」望む声 (21/06/08 20:15)
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