再開発が進む北海道札幌市で2023年、狸小路商店街に28階建ての商業施設が完成します。
そのテナントのひとつが水族館です。
実は50年前、この建物の地下にも“水族館”がありました。
「16年間ありがとうございました。閉店させて頂きます!」
狸小路3丁目でドン・キホーテ札幌店が閉店したのは2018年。
この跡地に建設される再開発ビルの全容が明らかになってきました。
再開発関係者:「(コロナ禍から)復活した観光需要を取り込むとともに、札幌市の約200万人に利用してもらいたい」
テナント向けの説明会には、入居を考える飲食店などから100人が集まりました。
飲食店関係者:「状況が落ち着いたら年齢に関係なく楽しめる場所になると思う。個人的にも楽しみ」
飲食店関係者:「他のビルも老朽化で再開発されるので期待をしている」
建設されるのは、地上28階建ての高層ビル。
7階から上はマンションで133世帯が入居する予定です。
地下2階から地上7階の一部が商業施設です。
さっぽろ地下街に直結し、ビルの中には公営の駐輪場もできる予定です。
再開発関係者:「本物の食材で本物の料理を出すが、気軽に味わって楽しんでもらう。フロアに足を踏み入れると、座席やキッチンが見渡せる。食材をどう調理をしているか丸見えになるようにする」
入居テナントのひとつが、大きく注目されています。
再開発関係者:「大人も子どもも楽しむ、アートとサイエンスの洗練された水族館」
ビルの4~6階まで3つのフロアを使って水族館が入ります。
1972年の札幌オリンピックに向けて建てられた多くの建物が老朽化し、建て替えが必要な札幌市中心部。
再開発の波が押し寄せています。
再開発関係者:「複数のビルが建て替えられます。“第2の創成期”と言えると思います」
「札幌・第2の創成期」。南2条西3丁目の狸小路エリアには、28階建ての超高層ビルが建設されます。
この区画の大部分は、もともと1962年に完成した「サンデパート」という建物でした。
サンデパートは昭和の時代、狸小路の賑わいの中心でしたが建物は大型電気店にかわります。
2000年代初めには大型ディスカウントストアが狸小路側にオープンしましたが、再開発のため2018年に閉店しました。
再開発ビルの地下2階はレストラン、地下1階は食料品店。地上1階から3階までは、インテリアや雑貨など幅広い品揃えを扱う店舗が入る予定だといいます。
7階にはオープンテラスが。
再開発関係者:「この“公開空地”は、市民が自由にくつろいでもらえる場所にする。”SORA庭”という大空に開いた場所にする」
さらにビルの4~6階には水族館が入ります。
再開発関係者:「全天候型・水族館で朝から夜まで営業する。年間100万人以上の集客を計画しています」
「都市型水族館」と呼ばれるこの施設は、クラゲなど海の生き物をライトアップするなど洗練された空間を目指しています。
都市に住む人々に癒しを届けるのが目的のひとつですが、実は50年前に同じコンセプトで、“さっぽろ地下街”にも”水族館”がありました。
“さっぽろ地下街”開発に携わった光池 勇一さん:「オーロラ広場に滝があったんですよ。滝、池、噴水」
1971年、地下街が開業したときには幅2メートル長さ40メートルの川や幅15メートルの大きな噴水があったといいます。
そして幻の水族館は、いま再開発中のビルの地下に…
光地 勇一さん:「地下街から東に向かう階段があり、その右手の脇に熱帯魚を中心とした水槽があった」
水槽だけではなく、地下街の通路の真ん中に高さ2メートルほどの水のオブジェと熱帯魚などが入った水槽があり、通行する人たちを楽しませていたんです。
地下街を通行する人が増えていったことなどから“ミニ水族館”は、約10年で姿を消しました。
しかし、地下街開業当時から残る「小鳥のひろば」は、今も市民の憩いの場です。
子ども:「食べてる」
「鳥さん!」
光地 勇一さん:「札幌は1年の半分は冬で雪と格闘しながら生活している。人に安らぎを与えるのは自然の景観。滝や川の自然の景観を地下街に取り入れて、1年を通した憩いの場にしようと考えた」
再開発ビルにできる水族館について光地さんは。
光地 勇一さん:「町の新たなにぎわいにつながる良い企画だと思います。実現してもらいたいと願っています」
50年前のコンセプトとつながった現代の再開発。開業は2023年を予定しています。
“全天候型・都市型水族館” 街のど真ん中に「大人も子供も楽しめる」2023年オープン 50年前にも… (21/05/30 11:00)
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