感染拡大で再び重要な局面に立たされているのが北海道旭川市。
5月25日の感染者は38人と2021年最多で、病院関係者は自衛隊の派遣を受けた2020年暮れより悪い状況と警戒を強めています。
旭川赤十字病院 牧野 憲一 院長:「このまま増えてしまうとパンクしてしまうというか、すでにパンクしかかっています」
緊急事態宣言で「特定措置区域」に指定された旭川市。
5月25日、2021年最多となる38人の感染者が確認されるなど感染拡大に歯止めがかからない状況です。
旭川赤十字病院では、新型コロナの患者が次々と搬送されてきます。病室では中等症の患者がスマートフォンで家族と連絡を取り合う様子も見られます。
2020年暮れ、複数の病院などで大規模なクラスターが発生し自衛隊の看護官の派遣を受ける事態にまで発展した旭川市。再び不穏な空気に包まれています。
旭川赤十字病院 牧野 憲一 院長:「今回はコロナを扱っている病院でコロナ患者は出ておらず診療制限はかかっていないが、患者が着実に増えてベッドが足りなくなってきている。そのために通常医療に制限をかけてコロナ病床を増やさざるを得ないので、ある意味2020年末より悪い状況」
地方都市の医療体制を守る手立てはあるのでしょうか。
旭川市民:「大人は我慢できるけど子どもは我慢できないですよね」
旭川市民:「このまま収束してほしいですが、今の旭川の状況だと厳しい」
病床の使用率は約7割とひっ迫し始めており、今は病床を増やす作業に追われています。
上杉 幸生 記者:「旭川に5つある基幹病院の1つ旭川医療センターです。感染が急拡大し、新型コロナの病床を24床から28床に増やしました」
感染拡大の背景には、感染力が強い変異ウイルスの影響があるとみられています。
旭川赤十字病院 牧野 憲一 院長:「若い人の入院割合が明らかに増えている。これは以前と違うと言えるので、変異ウイルスが影響していると思います」
若い世代の重症化や感染経路不明の患者が増える現状に、今は病床を増やしてしのぐのがやっとです。
旭川赤十字病院 牧野 憲一 院長:「いつ終わるかわからない戦いというのは非常に消耗する。どこかでこの戦いの終わりを見つけていかなくてはいけないが、なかなか厳しいのが現状です」
旭川市では、5月中旬から感染者の数が増えています。
5月25日は、住宅型有料老人ホーム(計9人)と認定こども園「慈光園保育所」(計51人)でのクラスターが拡大し、感染者が38人と2021年最多となりました。
旭川市のコロナ患者の病床は、127床のうち92床を使用していて73%となっています。
余裕がなくなっているため、40~60床増やす予定です。
宿泊療養施設は90床のうち21床が使用中で余裕があるように見えますが、消毒作業が追い付いておらずなかなか使用できない状況が続いています。
北海道と旭川市は、宿泊療養施設を大型化するか2棟目の設置を目指す方針です。
北海道科学大学 秋原 志穂 教授:「病床を増やすのが一番いいが、私たちができることは新たな感染者を増やさないこと。そのために感染対策をこれまで以上にやるしかない」
「パンクしかかっている」病院長の悲鳴“自衛隊派遣時”よりも悪い 感染"2021年最多" 北海道旭川市 (21/05/25 20:45)
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