新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、病院だけでなくホテルでの療養、自宅での療養をする人が増えています。
医療体制のひっ迫度合いが日々増す中、病院では何が起きているのか。現場の医師が答えてくれました。
斗南病院 呼吸器内科 吉川 匠 科長:「しばらく満床が続いて、退院したその日のうちに新しい患者が入る状態が続いている。保健所でも満床と分かりつつ、(受け入れの)依頼が来ることは度々ある。非常にひっ迫した状況は、十分に理解しているが、病床をどう確保するか、人手をどう確保するか、院内感染に配慮した形でできるかが問題になってくる」
吉川医師は、この病床のひっ迫には2つの要因があると考察しています。
斗南病院 呼吸器内科 吉川 匠 科長:「変異株の影響とは思うが、若くて基礎疾患がなくても呼吸状態が悪くなる『若年層の病状悪化』での入院が増えている印象。高齢者が、退院の基準を満たしたとしても、身体機能が衰えて、自宅に戻るのが難しいケースや、介護する家族が濃厚接触者で介護できない状況。『陰性になった高齢者でも病床をあけられない』。陰性確認後に療養できる病床を確保することも必要になってくる」
さらに、いま重症化のスピードが速く、中等症・軽症の患者を受け入れる斗南病院としては転院先の心配もしています。
斗南病院 呼吸器内科 吉川 匠 科長:「幸い今のところ重症化した患者はほかの病院へ受け入れてもらって、転院ができなかった例は一例もありません。ただ、(病床が)いっぱいになると、転院できないとか、普段の治療が受けられない事態になり得る状況なので、切迫感は非常に感じる」
札幌市の病床は実質満床の状態が続いています。吉川医師が考えるひっ迫の要因です。
・若年層の病状の悪化
・陰性確認後の高齢者が療養するベッドの不足(介護する家族が濃厚接触者でできない事情も)
北海道内の入院患者は12日現在で887人。ホテル療養者505人。
一方で、療養施設に入れない自宅療養者は1021人、自宅待機が1368人とともに1000人を超えていて、症状が悪化してもすぐに受け入れ先が見つかるかは不透明な状況になっています。
若年層も悪化…陰性確認後も"体が衰え"入院継続 コロナ病床ひっ迫の背景に見える現実 (21/05/13 21:27)
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