感染拡大は北海道内全域に。石狩地方では時短要請、外出自粛は全道に要請拡大を検討しています。地方での感染の広がりはかつてない危機的な状況です。
西村 穣 中標津町長:「この2週間の間にあっという間に2桁を超すような状況で、非常に危機的な状況」
危機感をあらわにするのは北海道東部・中標津町の西村穣町長です。人口約2万3000人の中標津町では、新型コロナウイルスに対応できる唯一の病院で、確保した10床中7床が埋まるなど医療が危機的状況にあり、緊急対策に踏み切りました。
5月11日から24日まで、体育館や図書館など26の公共施設の利用を休止します。
西村 穣 中標津町長:「感染経路わかっていないのが半数以上。市中感染のまん延が進んでいる」
地方でも拡大傾向の今、北海道は札幌以外でも新たな対策の検討を始めました。
急激に感染が拡大している石狩地方では、札幌以外の飲食店にも時短要請を検討しています。営業時間は午後9時までで、酒類の提供は午後8時までとする方向です。
さらに人と人の接触機会を減らすため、全道で不要不急の外出自粛を呼びかけます。
これに伴い、地域を限定し、道民の旅行代金を支援する「新しい旅のスタイル」の停止も検討します。
大型連休中に活気を取り戻していた函館朝市では…
函館朝市で働く人:「(函館市に)ゴールデンウイークは人がいっぱい来ていた。自粛してもらわないと、あと1週間したらどういう結果になるか怖いです函館は」
函館朝市で働く人:「(全道で)全体的に抑えた方がいい、最後の踏ん張りどころ。(朝市に)来てもらいたいけど今はまだ(外出を)抑えて抑えて」
一方、北海道内では11日、新型コロナウイルスの患者5人の死亡が確認され、新たな感染は札幌で279人、石狩地方で48人などあわせて420人が確認され、4日続けて400人を超えました。
「変異ウイルスの感染」が確定したのは54人で、すべてイギリス型でした。「疑い」のある患者は、札幌の42人を含め全道で137人が確認されています。
【札幌の医療ひっ迫状況】
・すぐに対応できる病床約400床→390床使用(5月10日時点)
すでに約9割を超えていて、ほぼ満床の状況となっています。
・札幌市外への搬送状況(5月7日時点)
3月: 1件
4月:17件
5月:17件
→余市町や倶知安町などへ搬送
北海道全体の病床も使用率が上がっています。
【北海道の病床使用率】
・北海道全体:約6割(5月10日時点)
・旭川市: 約6割(以下5月11日時点)
・小樽市: 約6割
・中標津町: 約7割
北海道科学大学の秋原志穂教授は、これまでも第1波から3波があった中で、「病床数を確保することは望ましいが、日本は救急だけでなく療養型のベッドが多いこともある。病床確保に加え、コロナ患者に対応できるマンパワーの確保が課題」と指摘しています。
ひっ迫する病床…札幌9割超・北海道全体も6割へ 4日連続400人超感染 迫る"危機" (21/05/11 19:30)
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