鎮火まで約8時間かかりました。
3月30日、札幌市中央卸売市場の「場外市場」の店舗が全焼した火災。
従業員が揚げ物の調理中に離れたところ火が出て、その後、水などをかけ消火を試みていたとみられることがわかりました。
三宅 真人 記者: 「現場には、黒い煙が大きく上がっています。消防隊員が消火活動を続けています」
警察:「下がってください」
札幌市中央卸売市場の「場外市場」の店舗で、3月30日夕方に発生した火災。
通報した人:「炎がぼおっと出ていたので、火事だと思ってすぐ通報しました」
火の勢いはおさまらず、発生から8時間ほどたった午後11時40分ごろ鎮火しました。
田中 うた乃 記者:「火事から一夜明けましたが、あたりには焦げ臭いにおいが漂っています。建物の天井は大きく崩れ、火事の大きさがうかがえます」
ケガ人はいませんでしたが、1階が海産物や食品の販売をおこなう店舗、2階が物置となっている建物は全焼。
隣の店舗にも火が及びました。
火事があった隣の店舗の人:「気付いた時には火がものすごくて、ただもうびっくりした。人の被害がなくて、よかったと思います」
周辺は海産物店など約60店が軒を連ねる観光客に人気のスポット。
しかしコロナ禍で人出が戻らない中、火災が追い打ちをかけました。
火事があった隣の店舗の人:「客は通常の半分以下。7~8割くらい落ちているのではないでしょうか。こうした中での火事はきついですね」
警察などによりますと、焼け方が激しいのは店舗1階の調理場付近。
その後の調べで、当時従業員がテークアウト用のコロッケを調理していたところ「離れていたら火が出て、火の手が回るのが早かった」などと話していることがわかりました。
さらに店舗の関係者によると、従業員はコロッケを揚げ終わって調理場の外にいたところ油から火が出たということです。その後、消火器や水をガス台や天井にかけ、自力で消火を試みたとみられます。
火災への備えは十分にとられていたのでしょうか?
市場の商店街組合の関係者からは…。
商店街組合の理事長:「毎年、消火訓練はやっている。消火器を使って。意識が低い、実際に火事が起きていないと。組合としても今後、徹底的にやらないといけない」
組合によりますと、全焼した店舗以外は通常通り営業を続けています。
警察と消防は3月31日朝から実況見分を行い、当時の状況などを詳しく調べています。
今回の火災の原因は調査中ですが、家庭でも「油」を使っている際の火災は起こりえます。札幌市消防局による注意点です。
●「油火災に水をかけてはいけない」
水が爆発的に気化し、油が広範囲に飛散。炎が急激に拡大する恐れがある
実験映像でもその激しさがわかります。
札幌市消防科学研究所が火のついた油に水をそそぐと、勢いよく炎があがりました。
札幌市では2020年9月、中央区のアーケード街「狸小路」のラーメン店で鍋のラードに引火し、従業員が水をかけ燃え広がる火災が起きています。
もし家庭で油を使っている時に火災が起きたらどうしたらいいのか。札幌市消防局による正しい対処法です。
●コンロの火を止める
(IH調理器もスイッチを切る)
油は360~380度に熱せられると自然発火するため、温度を上昇させないため火を止める
●ふたやぬれタオルで覆う
空気を遮断することで燃え広がらないようにする
※注意点
・ぬれタオルの水分が多すぎると危険
→水をかけたのと同じ状況になる
・火がおさまっても冷めるまで「ふた」などを取らない
→再び酸素に触れると炎上する恐れも
【いざという時に備えて】
●消火スプレー(エアゾール式簡易消火具)
価格:1000円前後
使用期間:製造年月から3年
ホームセンターなどで販売
油を不燃化し消火、高温の油を冷やし再燃も防ぐ
神戸市消防局の映像では、かなり離れた場所からでも消火できる様子がわかります。
正しい対処法を確認し、消火グッズをそろえるなどして万が一に備えてください。
コロッケ揚げて出火"水かけ"消火を試みたか…場外市場火事 「油の火災」防ぐために (21/03/31 20:20)
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