同性同士による結婚。日本ではこれまで認められていませんが、同性婚を認めないのは「婚姻の自由を保障した憲法に反する」として、北海道内に住む3組の同性カップルが国に損害賠償を求めている裁判の判決が、3月17日札幌地裁で言い渡されます。
全国初となる注目の判決を前に原告たちの思いを取材しました。
原告の1人:「日本だったら結婚できない。将来孤独死っていうのが真っ先に思い浮かんだ」
同性のカップルにも家族として生きる権利を認めてほしい。
原告の1人:「結婚制度ができることで好きな人と一生添い遂げられる。そういうことが選べる社会になってほしい」
3月17日示される全国初となる司法判断。判決にかける切実な思いとは…。
北海道・帯広市で教師として働く国見亮佑さん(仮名)とパートナーのたかしさん(仮名)です。一緒に暮らし始めて17年目。たかしさんが料理を担当し、洗濯、掃除は2人で分担しています。
国見 亮佑さん:「お互い温泉とか旅行とかがすごく好きなので、一緒に行く。それこそ海外や国内旅行に2人で行ったり」
2人は2年前、国を相手取り同性婚を求める裁判を起こしました。
同性同士の結婚が認められないのは「憲法が保障する婚姻の自由や平等原則に反する」として訴えたのです。
一方の国は「憲法の条文にある"両性"とは"男女"を意味しており同性婚は想定されていない」と主張。「結婚は伝統的に子供を産み育てることが目的で、男女間に限定される」としています。
結婚が認められない中、国見さんには気がかりなことが…
国見 亮佑さん:「将来的にパートナーが入院した時、面会謝絶となった場合、親族以外のあなたは関係性がないから、法的なものが何もないから、"赤の他人"だから入れませんよ、と言われてしまう」
2人は法律上の「家族」ではないためパートナーが入院しても親族として面会できない可能性があるのです。
コロナ禍で、面会者を制限する病院も多く不安が募ります。
判決をきっかけに、好きな人と添い遂げる事のできる世の中になって欲しいと願っています。
今回の判決に期待を寄せている別の原告もいます。
札幌に住むななさん(仮名)とかほさん(仮名)です。2人での暮らしは7年目になります。
ななさんがレズビアンだと自覚したのは中学生の頃。将来結婚ができないことに不安や絶望を感じたといいます。
ななさん:「日本だったら結婚できないというのを真っ先に思って。将来"孤独死"というのが真っ先に思い浮かんだ」
2人は現在、NPO団体でセクシュアル・マイノリティの人たちを支援する活動を続けています。自分たちと同じような悩みを抱え希望を失いかけている若者がたくさんいると感じています。
ななさん:「いま生きている高校生や中学生の中にも全く同じことを思っている人がいる。結婚制度が同性カップルに与えられていないのは、明らかな国の差別だと思う」
若い人にも希望を持ってほしい…。裁判では2人を含め6人の原告がこれまでの差別や生活の悩みなどについて証言してきました。
ななさん:「同性カップルは結婚ができないから異性のカップルより劣っているとされてきたが(裁判で同性婚が認められれば)人々の意識も変わっていくのでは」
たかしさん:「私たちがやってきたことは雪の上に足跡を付けているようなもの。同性婚訴訟というのはすごく重要な位置を占めていると思う」
結婚の自由をすべての人たちに…。原告たちは3月17日の判決に大きな期待を寄せています。
「孤独死が思い浮かぶ」"同性婚訴訟"全国初の判決を前に…原告たちの切実な思いとは (21/03/16 20:00)
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