新型コロナウイルスのワクチン接種をめぐり、ある問題が浮上しています。医療機関が充実した都市圏に頼れない小さなマチ。地域差をどう埋めるかが課題となっています。
4月12日から65歳以上の高齢者への接種開始が予定される新型コロナのワクチン。このワクチンをめぐり、ある問題が浮上しています。
北海道旭川市から車で30分。人口約6800人の鷹栖町。人口の3割を超える約2400人の65歳以上の高齢者が暮らしていますが、マチには診療所が1つあるだけです。
これまでは、医療機関が充実している旭川市を頼り、市内のかかりつけ医で予防接種をしてもらう高齢者も約4割いたといいますが、今回は…
鷹栖町民:「浅井先生は大変。みんな打ってから(私は)打ってもらおうかと思ってるけど」
浅井医院 浅井 真一郎 院長:「旭川市の病院にかかりつけ医がいるなら、もし(接種を旭川市で)やってもらえるなら、こちらは助かる」
小さなマチにのしかかるワクチンの接種。高齢者約2400人の接種をどう進めるのでしょうか。
旭川市の隣、鷹栖町唯一の診療所、浅井医院。新型コロナのワクチンは原則、自治体ごとの接種となるだけに、現状は旭川市に頼れない状況で、通常診療をしながら約2400人の高齢者にワクチンを打つ可能性があります。
浅井医院 浅井 真一郎 院長:「(今後)旭川市内で受けられるのかわからないが、全員に接種すると時間的にはかなりかかると思う」
1日の接種人数は約20人が限界…。高齢者全員が終わるのは、8月ごろになる見込みです。
鷹栖町では、これまでの予防接種のように旭川市でも打てるよう協力を求めたいと考えていますが、頼みの綱の旭川市も手が回らない状況です。
旭川市保健所 長谷川 伸一 対策監:「(高齢者)11万8000人の人口は、接種体制を考えると相当な数になる。(周辺自治体からの希望は)わかっているが、まず旭川市の接種体制をどう整えていくか。苦労しながら練り上げているところ」
ワクチンをめぐり苦悩する自治体…。手探りの状態が続いています。
マチ唯一の診療所 1人で“2400人接種”? 人手不足もたらすワクチン“地域差” (21/02/26 21:10)
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