直4かV6か? そのキャラクターの違いに大いに悩む
スーパーカー少年として過ごしたガキの頃、夜な夜な読みふける自動車漫画『サーキットの狼』で、主人公が駆るロータス・ヨーロッパはやはり希望の星だったのだと思います。大人への階段を上りつつ、ある日ふと気付きます。跳ね馬や猛牛は飼えなくとも、ロータス・ヨーロッパならなんとか買えるんじゃないかと。
時代は昭和から一気に令和へ。いまスーパーカーは3000万円クラスになりました。「飛び切り高性能は要らんけどスーパーカー気分を味わいたい」と考えても、718ケイマン&ボクスターは生産終了。本国だってGT4RSとスパイダーRSしかありません。素の911さえデフォルト的最小限度のオプションで妥協しても2000万円台半ば。もはや希望を見出せず。
ところがロータス・エミーラは円安の昨今でも、なんとか2000万円前後で買えてしまいます。さらにオトクなのはコロナ禍で新工場の稼働が遅れ、玉突き的にデリバリーが遅れ、以前のレートで契約した車両が遅れて日本上陸。まだわずかながら国内に在庫があるという幸運な状況なんです。
しかしこの幸運も長くは続きません。いわゆる“現品限り”ってやつですから。たとえば3.5Lスーパーチャージャーエンジンを搭載した『エミーラV6ファーストエディション』は、2026年発表の最新価格よりザックリいって500万円は安いというお値段。しかも、2Lエンジンを搭載する『ターボSE』よりお安いのですから驚きです。
今回、試乗に恵まれたのはメルセデスAMGのM139エンジン+8速DCTを搭載する『エミーラ・ファーストエディション』(1661万円)、『エミーラ・ターボSE』のスポーツとツーリング(サスペンションの設定が異なるが同価格の1823万円1400円)、唯一のマニュアルトランスミッション採用車『エミーラV6ファーストエディション』(1573万円)の4モデル。
具体的な各モデルのインプレッションは動画をご覧いただくとして、その走りの違いを端的にドラムスに例えれば、テンポ100で叩いた8ビートと16ビートの違いといいましょうか、2Lターボはエンジン回転数を少し高めに保って気持ちよく、V6スーパーチャージャーは低回転ではGT的走りがほんのり味わえ、中・高回転域ではスーパーカーの本領を発揮する感じ。最高速度はイチバン遅いエミーラ・ターボでも275km/h、0-400m加速で4.4秒というポテンシャルをもちます。
ちなみに過去のロータスファミリーのホイールベースを並べると、エリーゼ2300mm、エキシージ2370mm、エヴォーラ2575mm、そしてエミーラは同様に2575mmを採用しますが、シャーシはエヴォーラのキャリーオーバーではなくを新規開発。
ロータスは可能な限りこのエミーラの生産を継続する予定ですが、おそらく2030年が社会的に限界を迎えるでしょう。よって、コレが最後に残された漢のミッドシップスーパーカーである可能性大。ご興味のある方は是非この機会にご試乗ください。ではまた!
Text:Seiichi Norishige
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純内燃機関搭載!ロータス・エミーラが最後に残った男のスーパーカーだった件
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