フランスで外出禁止令が出されて1カ月。
街も人の生活もすっかり変わってしまった。
これは日本の未来なのだろうか。
現地を取材した。
感染者数は14万人を超え、死者が1万7,000人にのぼっているフランス。
パリで暮らす須田佳央莉さん。
息子の希莉久君と希埜君には、この1カ月で異変が起きていた。
兄・希莉久くん「(外に出られないのはどうだった?)時々なぜかわからないけど怒る。例えば希埜が僕に何か言っただけでたたきたくなる」
母・佳央莉さん「何があったわけじゃないけど機嫌が悪くなる。(弟の方は)見ていると、よく兄にけんかを売ったりしているが、自分では原因がわかっていなくて...」
子どもたちの変化を感じ取った佳央莉さんは、外出が許される時間帯に、子どもたちを散歩に連れ出すようにしている。
母・佳央莉さん「学校の勉強は遅れているし、ついていけているのかも確かめようがなく不安だが、世の中のつながりや、こういう緊急事態の中で、どういうふうに家族と接するべきなのか自分なりに考えているような、何かしら学んでいるのではないか」
そんな子どもたちは、1日に1回、友達とオンラインゲームをして気持ちのバランスを保っているという。
兄・希莉久くん「(外に出られない生活が終わったら、一番何したい?)日本に行きたい」
1カ月に及ぶ外出禁止は、家庭はもちろん、経済も疲弊させている。
フランスで、日本酒の製造を始めたばかりの会社「WAKAZE」は、出荷先がほぼ閉店となってしまったことから、生産量を減らしての製造を余儀なくされている。
この企業は2019年、パリに酒蔵をオープンさせたばかり。
現地で栽培した米を原料にした日本酒は、一つ星レストランへの提供も決まっていた。
しかし、倉庫には積まれたままのたくさんの在庫が。
WAKAZE・今井翔也さん「元々は、イギリスやドイツなどEU各国に送る予定だったものです」
現在は、蔵で働く人の人数を減らし、通販向けの製造を続けている。
WAKAZE・今井翔也さん「回復したときに、このお酒を待つ人たちに届けられるようにしておく」
外出の際には外出許可証が必要で、違反者は罰金を科されるなど、厳しく取り締まってきたフランス。
マクロン大統領は13日、外出禁止令は5月11日まで延長されることを発表。
そんな中、今、パリの街中では別の異変が起きている。
フランスでは、このところ20度以上の晴れの日が続いていて、人が多く出歩くようになった。
マスクをしていない人もちらほら。
パリでも自粛疲れは起きていた。
パリ市民「慣れました。最初はつらかったけど、それも習慣として定着しました」
いまだ、医療崩壊の危険が叫ばれるフランス。
はたして、1カ月後の日本の未来を表しているのだろうか。
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(2020/04/17)
外出禁止...パリの1カ月 日本の未来? 子どもに異変
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