16日、南北連絡事務所を爆破した北朝鮮。
新たに公開された映像から見えてくるものとは。
そして、韓国を痛烈に批判する金正恩(キム・ジョンウン)委員長の妹・与正(ヨジョン)氏の狙いとは。
17日午後、朝鮮中央テレビが報じた、南北連絡事務所爆破の瞬間映像。
衝撃の大きさを物語るように、カメラが揺れているのがわかる。
朝鮮中央テレビ「南北連絡事務所が6月16日14時50分、すごい爆音の中で残酷に完全に破壊されました。われわれは韓国の態度を見ながら、今後の行動の強度と決行時期を決める」
北朝鮮側は、16日に爆破された南北連絡事務所がある開城(ケソン)工業団地や、韓国との観光事業が行われていた金剛山(クムガンサン)地区などに朝鮮人民軍の部隊を展開すると表明。
さらに、南北軍事境界線近くでの軍事訓練に言及するなど、強硬姿勢を強めている。
韓国を敵視する一連の挑発。
その指揮を執っているのが、金正恩委員長の妹・与正氏。
2018年の平昌(ピョンチャン)オリンピックでは、北朝鮮の特使として韓国を訪問。
笑顔を振りまく“ほほ笑み外交”で融和姿勢をアピールした。
その与正氏は、一体なぜ“南北融和の象徴”を容赦なく爆破したのか。
実は、6月13日に明らかになった与正氏の談話の中には、気になるフレーズがあった。
金与正氏「金委員長と党と国家から、わたしに与えられた権限で、次の段階の行動を指示した」
与正氏は、兄の金委員長から“権限”を与えられていることを明かし、軍を動かすことも可能な立場であることを内外に示した。
なぜ金委員長は、妹の与正氏にその権限を与えたのか。
フジテレビ国際取材部長・鴨下ひろみ解説委員「コロナによる封鎖状態で北朝鮮でも経済状況が厳しくなっていて、金委員長が最も自分が信頼する妹の金与正氏を前面に立てて、韓国を揺さぶることによって、この苦境を打開しようとしているといえると思います」
では、今後、与正氏の挑発はどうなるのか。
フジテレビ国際取材部長・鴨下解説委員「金与正氏はきょう、韓国の特使派遣を拒否したことに明らかにしたうえで、今後、韓国にできるのは後悔と嘆きだけと切り捨てました。南北の対立は長期化して、さらにエスカレートすることが心配されます」
これまで融和政策を掲げてきた韓国側も、「北朝鮮が軍を前線に配備するなら、必ず代価を払うことになる」と警告。
今後、強硬な対抗措置を打ち出すことになれば、朝鮮半島の緊張は一気に高まることになる。
(2020/06/17)
#北朝鮮 #韓国
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「クズ許さない」予告を実行 “無慈悲”与正氏 そのワケとは
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