厚生労働省は今週、新型コロナウイルスの国産ワクチンについて「加速並行プラン」を発表。
国が基礎研究から生産まで積極的に資金面などを支援することで、ワクチンの早期実用化を目指す方針。
日本が開発を急ぐわけ、それは。
世界に目を向けると、実用化に向け、米中を中心にワクチン開発競争が激化している。
アメリカがとった作戦は、その名も「ワープ・スピード作戦」。
ワクチン、治療薬の開発予算に、およそ1兆700億円を投入し、製薬会社が迅速に生産できる体制を構築している。
トランプ大統領は5月、メディアに「年内にワクチンができる自信がある」と述べている。
さらにアメリカ政府は、イギリスの製薬大手とオックスフォード大学が、2020年9月から供給を始めると発表しているワクチンについて、3億回分の利用に向け、協力していることを明らかに。
中国広報官「わが国の開発の早さは驚嘆に値する。アメリカにも後れはとっていない」
ワクチンを開発中の中国国有企業は、早ければ年末までに臨床試験を完了し、市場に投入できる見通しを明らかにしている。
各国がワクチン製造を急ぐのはなぜか。
ワクチン開発にくわしい昭和大学の二木芳人教授は、「ワクチンができても、世界中の人々に使ってもらえるように配給するためには、ずいぶん時間がかかる。まず自国民の命を守ると、それぞれの国が、自国のワクチンを作ろうと頑張っている」と話した。
現在の日本国内の主なワクチン開発は以下の通り。
「感染研・塩野義製薬」
「東大医科研・第一三共」
「大阪大・アンジェス」
「KMバイオロジクス・東大医科研」
「IDファーマ」
今回、医療用の無害ウイルスの技術を開発に活用している、茨城・つくば市にある、アイロムグループのバイオベンチャー企業「IDファーマ」の研究所に注目。
この研究所では、2020年2月にワクチン開発に着手した。
アイロムグループ・IDファーマ 草野好司博士「この状況下で、なるべく急ぐべきと思いますので、目標として、9月・10月以降、臨床試験に入るという前倒しを目指しています」
研究所の中を見せてもらうと、開発中のワクチン候補は、-150度で保管されていた。
アイロムグループ・IDファーマ 草野好司博士「常温ですと、ウイルスベクターワクチンの活性が徐々に失われていきますので、-150度条件下で活性を保つということが重要」
こちらでは、新型コロナウイルスの遺伝子を利用し、試験用ワクチンの製造にたどり着いたという。
ワクチン接種により免疫を獲得するには、毒性を弱めたウイルスを体内に入れることで体を反応させ、抗体を作る方法がよく知られている。
一方、今回の試験用ワクチンは、新型コロナの遺伝子の一部を医療用の無害なウイルスに組み込むことで、ウイルスの増殖により、多くの免疫反応を起こして、抗体を作るというもの。
この方法の場合は、ウイルスそのものを使わないため、開発者への感染が避けられるという。
さらに、注射式ではない接種方法も検討。
アイロムグループ・IDファーマ 草野好司博士「鼻を経由する投与、経鼻接種という方法もとることもできる」
それは、注射ではなく、点鼻薬のように、鼻に液体を噴射する「経鼻式ワクチン」。
実用化は2~3年後だというが、なぜ、経鼻式ワクチンを開発しているのだろうか。
アイロムグループ・IDファーマ 草野好司博士「発展途上国のような、医療施設が必ずしも整っていないような状況であっても、注射による接種より、経鼻接種の方が実施しやすいということがある。新型コロナウイルスを抑え込む、世界から撲滅するということを目的に、しっかりと研究開発していきたい」
(2020/06/06)
#新型コロナウイルス #ワクチン #IDファーマ
FNNプライムオンライン
https://www.fnn.jp/
チャンネル登録をお願いします!
http://www.youtube.com/subscription_center?add_user=FNNnewsCH
実用化“先陣争い”日本も参戦 ワクチン開発「加速平行プラン」
カテゴリ一覧
スポーツ
ニュース
音楽
ラーニング
趣味
グルメ
ガールズ
ゲーム
ギャンブル・宝くじ
エンタメ
アニメ・漫画
どうぶつ