5月に行われた、バスケットボール女子日本代表とオーストラリア代表との強化試合。
2勝1敗の勝ち越しで終わった強化試合だったが、恩塚亨ヘッドコーチは週末にあるトルコ戦を見据え、チームがさらに強くなるためのテーマを挙げてくれた。
上中勇樹アナウンサー「まずは、恩塚ヘッドコーチが掲げているチーム作りのテーマというところを教えていただけますか?」
バスケ女子日本代表・恩塚亨ヘッドコーチ「誰にも負けない強みが何かまず考えて、その強みを最大限生かすバスケットをしたい。それはわたしたちのアジリティーという敏しょう性。その敏しょう性は何かというと、あらゆる局面で素早く効果的なプレーができる能力。その能力を次から次に発揮できるようなバスケットを目指していて、カウンターバスケットボールと名付けている。あらゆる局面に対して、カウンターパンチを入れるようなバスケット。日本人の持っているスピード、忍耐力、チームワーク、そういうものを発揮して、高いパフォーマンスを発揮できると。そういった考え方で、チームを作り始めているところ」
上中勇樹アナウンサー「今のチームを見て、目指すところを例えば100%だとすると、現段階で、どれくらいまでチームが出来上がっているという感覚がありますか?」
バスケ女子日本代表・恩塚亨ヘッドコーチ「今は25%くらい。5段階でチーム作りを考えているが、戦略、チームの原則をインストールした段階、簡単に言うとOSをインストールした段階。こうやってバスケットをするよねという。今後、自分たちの強みを生かす戦術を増やしたり、相手チームが対応しにくい戦術を増やしたり。その次に、試合中のアジャスト力を強化。それはコーチの指示で瞬時に理解してできる力。最終的には、それをコーチの指示がなくても、選手自身で考えて、相手にアジャストしていくことができたら、最高のパフォーマンスを出せる。そういう5段階なんで強化していきたい。今はOSを入れたというところ」
上中勇樹アナウンサー「先日のオーストラリア戦、この3試合の評価というのは、どのように考えますか?」
バスケ女子日本代表・恩塚亨ヘッドコーチ「わたしたちがやりたいバスケットを、チーム全員がOSの部分で理解することができたんじゃないかなと思っていますし、その手応えを感じられている選手が非常に多いと思って、次につながる、大きな成果だなと思っています。その中で得られた課題は、フィジカルの部分で、思っていた以上のダメージ、あるいは差を感じた。リバウンドの攻防でコンタクトのトレーニングはたくさんしていたものの、思った以上に強く高く、わたしたちが取ったボールですら、そこからまた手が伸びてくる。それはもうわたしたちの予想を超えたところだったので、これから強化していく必要がある。わたしたちのサイズがないところで、相手がインサイドを攻めてくる。そこのヘルプをするとして、1人で守れないところを2人で守りにいこうとしたときに、相手はさらにその上の戦術を準備してきていたので、試合中もアジャストできていたが、アジャストできていないところもあったので、その不合理なところを今後、トレーニングしていきたい」
上中勇樹アナウンサー「そして、迎える次のトルコ戦に関してなんですが、このトルコ戦のテーマはどういう狙いを持って試合に臨んでいくのか教えていただけますか?」
バスケ女子日本代表・恩塚亨ヘッドコーチ「高い強度での戦術の攻防が一つテーマになると思っています。なぜかというと、トルコは選手力が非常に高い。特にディフェンスは、相手の嫌なところをしっかりついてプレーしてくる。過去数年、わたしの知っている記憶の中で、トルコに勝った記憶がない。リオのときもそうですし、ロンドンオリンピック・世界最終予選でも負けている。なので、わたしたちにとって素晴らしいトレーニングの機会になると位置付けている」
上中勇樹アナウンサー「そこで得られる理想のものは?」
バスケ女子日本代表・恩塚亨ヘッドコーチ「わたしたちは今、OSをインストールして、これから自分たちの強みの戦術を入れようとしているが、それを発揮しようとした時に、おそらく相手の高い戦術によって、アジリティーが失われる場面がきっと出てくる。それがどんな時に失われるのか、どういう原理で失われるのかを、わたしたちは、しっかり学ぶことができる。それを学ぶことで、ワールドカップに向けた素晴らしい準備ができると考えている」
上中勇樹アナウンサー「今後、楽しみだなという選手は?」
バスケ女子日本代表・恩塚亨ヘッドコーチ「新しい選手の中で言うと、野口さくら選手の活躍は興味深いものがある。あのサイズで本当にとんでもないスピードを発揮してくれるところがあったので、機動力という意味で、これから活躍が期待できるなと」
上中勇樹アナウンサー「代表に戻ってきた安間志織選手がチームに加わることによって、変化というのは?」
バスケ女子日本代表・恩塚亨ヘッドコーチ「非常に素晴らしい変化の影響を与えてくれる。彼女はいつもエネルギッシュに、自分にできることを精いっぱい頑張ると公言していて、コートに立ってくれている。特にディフェンスで相手に対して、一番先頭に立って戦う。わたしの背中を見せるじゃないですけど、そういう気持ちで戦ってくれている。特にチームに大きな影響を与えてくれているなと」
今後のチーム・選手強化については...
バスケ女子日本代表・恩塚亨ヘッドコーチ「自分たちの強みの戦術を入れる、相手の対応しにくい戦術を入れる、あとはアジャスト力を高める、コーチからのアジャスト力、自分自身のアジャスト力を高めていくというのが鍵になると思っています。それをどんな状況でも失わずに、表現できるアジリティーを質の高いゲーム重ねていく中で磨いていきたいなと。どんな状況にもカウンターパンチを入れられるというトレーニングをしてきているので、相手が上回ってきたら、その上を上回るアジリティーをトレーニングしているので、それをどれだけ上回っていけるかという楽しみを持ちながら、相手の準備を超えていきたい」
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「今はOSをインストールした段階...」バスケ女子日本代表恩塚HCが語る “頂点”を目指すチーム作り
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