菊の生産量日本一を誇る、愛知県田原市。その菊を栽培する農家に今ピンチが訪れています。きょう訪ねたのは、田原市で28年電照菊を栽培する渡会さんのハウスです。9棟で、年間約60万本の菊を育て出荷しています。
渡会さんの今の悩みは、深刻な水不足です。
(電照菊農家 渡会理史さん)
Q.宇連ダムの貯水率がゼロになり、この状況はどう見ている?
「田原市の農業に欠かせないのは、豊川用水の宇連ダムの水ですので、そこが(貯水率)0%ということは、今後も水をどう確保するかすごく心配」
スプリンクラーの数を半分に…水やりのむら無くす
東三河の水瓶「宇連ダム」は、3月17日に貯水率がゼロに。このため、田原市など東三河の5つの市は、節水率が水道用水25%、農業・工業用水は45%に引き上げられました。(渡会さん)
Q.節水率が45%に引き上げられて、どう思う?
「まず水圧が抑えられているので、散水する箇所を少し制限して、しっかり水がかかるような対策をしている」
節水率の引き上げで水圧が弱まり、十分な範囲への散水が不可能になったのです。
渡会さんは一度に使用するスプリンクラーの数を半分にして水圧を保ち、水やりのむらを無くす工夫をしていますが…
節水の影響は菊の生育にも…
(渡会さん)
「生育が悪くなるので、長くできなかったり、花芽を作りにくくなる影響が出てくる」菊の出荷には、85センチ程の長さが必要です。しかし、十分な水を与えられないと長さが足りなくなり、価格に影響します。
(渡会さん)
Q.1本あたりの価格の差はどれくらいに?
「だいたい(1本)15円前後の価格差が出てくると思う」
Q.15円となると、かなり痛手では?
「本当に水が使えなくなり、そんな状況になるとかなり痛手」
暖房に必要な重油「1リットル38円」もの値上げ…
渡会さんの悩みは、他にも…
(渡会さん)
「生育に17~18℃くらいの温度が必要になってくるので、暖房機で(温度を)保っている」
Q.今の時期も、暖房はフル稼働?
「夜間 結構頻繁に動いている」イラン情勢を背景に、急騰する燃料価格が暖房を稼働させるのに負担となっています。
重油価格は、これまで1リットル106円ほど。しかし、仕入れ先からは3月30日の出荷分から、1リットル144円になると連絡が…実に、38円もの値上げです。
(渡会さん)
Q.どれくらいの量の重油を使う?
「この部屋のサイズで、(4か月に)大体6000~8000リットル」
暖房は、温かくなる4月中までは必要です。不安は、この先もつきまといます。
「経営を続けていけるか 真剣に考えていかないと」
(渡会さん)
「補助金などで、一時は良くなったとしても、継続的に続くとは限らない。世界情勢も安定して、気持ち良く菊を作れる状況になってほしい」
日本一の菊の産地へのダブルパンチ。初めて経験する危機だということです。(渡会さん)
「今後、本当に経営を続けていけるか真剣に考えていかないといけない」
詳細は NEWS DIG でも!↓
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/2541638
「経営を続けていけるか…」 深刻な水不足と重油高の“ダブルパンチ” 日本一の菊の産地がピンチ 愛知・田原市
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