(大石邦彦論説室長)
船出した高市政権。コメ対策は今後どうなるのか。一言でいうと“小泉前農水大臣の前の状況”に戻りそうだということなんです。
石破前総理は増産に舵を切ったが…
江藤農水大臣の辞任から緊急登板した小泉前農水大臣の在任期間は5か月だったんですが、その間に日本の農政は大きく変わりました。石破前総理は「コメ生産量に不足があったことを受け止め、増産に舵を切る」と言いました。
コメ不足による価格高騰の反省をして「増産しますよ」と言ったわけですね。半世紀にわたって事実上続いてきたのが「減反政策」。これをやめて現場に増産を指示した。これは農政の大転換です。そして小泉前農水大臣は、コメ市場を「じゃぶじゃぶにしていかなきゃいけない」という話をしました。そうしないとコメ価格は下がらないと。なので随意契約などの備蓄米もどんどん市場に投入していったということです。
確かにコメ価格は一旦下がりました。スーパーの小売価格でいうと5キロで3500円台ぐらいまで下がったんですけれども、これいまどうなっていますか?ちょっとまた値上がってきています。5キロで4200円台まで上がって、高止まりしているということです。そして主食用のコメ、これも増やさなきゃいけないということで、農林水産省HPによりますと、2024年度は679.2万トン。それと比べて今年度(9月25日時点の予想収穫量)は747.7万トン。68.5万トンの増産となっています。
農水省官僚出身の新農水大臣は一転「需要に応じた生産」
さあ小泉さんからバトンを受け継ぐ、新農水大臣は鈴木憲和氏43歳。44歳の小泉さんより年下になります。
経歴がここポイントなんですが、農水省官僚です。初当選が2012年、いわゆる“小泉チルドレン”で、地元が山形(2区)なんです。趣味は「おいしいお米探し」。座右の銘は「現場が第一」ということで、「生産現場回ります」みたいな。
就任会見でこう言ったんで皆さんびっくりしました。「需要に応じた生産が原理原則。マーケットありきでの生産を考えていく」。つまり、これまでは増産だったんですけれども、「そうじゃないですよ」ということを言いました。そして農水省もですね、今「減産方向」で考えているということなんですよね。
2026年産主食用コメ生産量の目安は711万トンとする方向。このあたり、農水省の官僚だったので、もしかしたら、もう話はできてたのかなという気もしますけども、現場の声はしっかりと吸い上げていただきたいと思います。
詳細は NEWS DIG でも!↓
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/2245768
コメ政策「増産から再び減産」か 高市内閣で“小泉前農水大臣の前の状況”に戻りそう? 新農水大臣の鈴木憲和氏は農水省の官僚出身「趣味はおいしいお米探し」【大石邦彦が解説】
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